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【第341回】 歴史の壮大さに改めて感嘆
中国は「5000年」の歴史?
2018年10月10日
 「中国4000年の歴史」とよく言いますが、中国では「5000年」というのが一般的だと、中国人クライアントとの会食時に聞きしました。4000年と5000年、今となってはそれほど大きな差はないでしょうが、やはり1000年の開きは結構なものです。

 私の記憶では、この「4000年」を耳にしたのは、小学生時代に人気だったマンガ「キン肉マン」の中でラーメンマンのセリフだったような気がします。また一方で、1981年に明星が発売したインスタントラーメンのCMで、「中国四千年の味を伝える幻の麺」という糸井重里氏の広告コピーが流れ、お茶の間に広がったとか。

 ちなみに、ネットで調べてみると、始皇帝が初めて中国を統一した秦王朝からは2000年強、殷王朝からは3000年強、夏王朝からは4000年強とのことで、5000年となると新石器時代にまでさかのぼるということです。

 国慶節で訪れたウイグル自治区のトルファンにある、2014年にユネスコの世界文化遺産にも登録された「交河故城」。シルクロードの中継地として栄えた町の様子が風化されながらも現存している、世界最大で最古の版築(土を建材として利用)で築かれた都市遺跡なのですが、これも紀元前2世紀ごろに建設されたとのことなので、今から約2200年前。

 中学1年生の娘が歴史の問題を出してきて、卑弥呼の邪馬台国は中国三国時代にどの国と交流があったかと。答えは「魏志倭人伝」に記載されていることから魏だったのですが、その回答よりも、そもそも日本がまだ邪馬台国の時代に中国ではあの三国志の世界が繰り広げられていたのかと改めてびっくりしました。

 そうした中、最近日本でもニュースに取り上げられた中国の人気女優・范冰冰(ファン・ビンビン)さんの脱税問題。8億元超の罰金が科されたわけですが、それを揶揄するコメントがチャットアプリの微信(ウィーチャット)で飛び交っていました。その内容は……。

ファン・ビンビンは8億の罰金だったけど、それって?
私の月給1万、1年で12万、10年で120万、100年で1200万、1000年で1億、8000年で8億、中国でさえまだ5000年なのに!!!!
「私を早く起こして、出勤しないと……」

 やはり中国では「5000年」が一般的なんですね。
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