スマートスピーカーを販売している企業は?
ネット系からメーカーまで業界を超えて広がる
中国でスマートスピーカーを販売している企業(ブランド)を見てみよう。
まずは、ネット大手のアリババ、百度、京東。そして、メーカーでは小米、聯想(レノボ)、ハイアール、ソニー、米SONOSがある。
携帯電話通信キャリアの中国移動や中国電信もあり、さらにはモバイル音声検索に特化したAI (人工知能)スタートアップ企業の「Mobvoi(出門問問)」、ロボティクスの研究や AI 開発を専門としたスタートアップ企業「Rokid」、ネット音声コンテンツのアプリを運営する「喜馬拉雅」なども。
様々なジャンルの企業が自社ブランドでスマートスピーカーを発売し、各社の強みをアピールしている。
ITやネット大手各社は、技術やプラットフォームなど豊富なリソースを背景に、総合的に一歩リードする。ステレオメーカーは、ハード面でのサプライチェーンを武器に、優れた音質をアピール。
スタートアップや技術開発企業は、音声コミュニケーション技術やスマート家電システムのソリューション提案を得意とする。 多くの音声コンテンツの版権を取得しているコンテンツプロバイダーも、ニッチな客層を狙う。(表2:スマートスピーカー市場の参入企業類型 )
デザインの多様化も進んでいる。初期のスマートスピーカーは、どこも米アマゾンのエコー(Echo)を真似た円柱形のものが多かった。その後、各社とも差別化を重視するようになり、様々な変化を遂げている。
小米空気清浄機Miniに似た「小愛同学」、Rokidの「月石」、LEDスクリーンを搭載した「叮咚2」、小型で防水機能が備わり携帯に便利な出門問問の「問問音箱Mini」、そして積み木のように形を変えられる百度の「raven H」などはその一例といえる。 (表3:中国の主なスマートスピーカー製品)
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