上海の稼働規模は8000台
電気自動車はシェアカーの主流 |
中国でカーシェアリングが始まったのは約7年前。しかし2017年6月時点で、中国のカーシェアリングの車両台数はすでに4万台に達し、その規模はアメリカやドイツの1.7万台をはるかに上回り世界第1位となった。
車両は電気自動車(EV)のシェアが9割以上に達しているが、これはドイツが10%、アメリカは1%に満たないのに比べて際立って高い普及率といえる。
17年下半期、中国のカーシェアリング市場はさらなる急成長を遂げた。
同濟大学の新エネルギー車産業化研究中心の調査によると、17年末までに中国の主要カーシェアリング運営企業30社が市場に投入した車両数は8.9万台に達し、それまでの6年間に投入された累計台数を上回った。
都市別で見ると、上海のEVカーシェアリングが8000台以上稼働しており、世界で最も規模が大きい都市となった。それまで首位だったフランス・パリ(4000台)を大きく上回る規模だ。
各社のビジネスモデルだが、中国のカーシェアリング運営企業の多くはB2C業務がメインで、B2Bも行っているのは一部のみ。車両のピックアップと返車については、ほとんどの場合、ネットワーク内で異なる場所での返却は可能となっている。
車両台数が1万台を超える企業は3社。EVCARDが2万7000台、GoFun出行と盼達用車がそれぞれ1万5000台の順となっている。