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二線級都市へ昇進、急成長続く「貴州省・貴陽」(10)
【観山湖エリア】 貴陽の“浦東”として急発展
2019年10月28日
【観山湖エリア】
貴陽の“浦東”として急発展

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観山湖エリアは「国家大数据(貴州)総合試験区」の中心になっている
  観山湖は、貴陽で今、最も発展の速いエリアだ。 以前は金陽新区と称していたが、12年に観山湖区として再整備された。貴陽高新区、貴陽市政府、高速鉄道の貴陽北駅などがここに位置している。

  2018年のGDPは207億元(前年比11.6%増)、財政総収入142.5億元(前年比59.7%増)、一般公共予算50.4億元(前年比18.6%増)。総量も伸びも市内でトップだ。

  「貴陽の浦東」と称され、「中国で最も投資潜在力のある中小都市トップ100」にも連続3年でランクインしている。

  観山湖はサービス業の発展に力を入れている。貴州金融城(都市)を設立し、2016年からこれまでに300社以上の金融機関を招致。貴州地区本部をここに置く企業も28社に及ぶ。

  西南国際商貿城は入居企業数1.7万社、年間売上1500億元。貴陽国際会議展覧中心では、中国国際ビッグデータ産業博覧会などの重要な国内外の会議が開催され、区全体の会議ビジネスの発展を牽引している。

  このほか、貴陽大数据(ビッグデータ)創新産業(技術)発展中心、貴陽大数据金融創新基地なども完成。マイクロソフト、インテル、デル、アリババなどのビッグデータ企業100社あまりが入居。

  17年のビッグデータ企業の主要業務収入は64億元。観山湖エリアは国家大数据(貴州)総合試験区の中心エリアにもなっている。

  経済の飛躍的な発展により、商業も賑わいを見せている。前述の2018年の貴陽市の商業施設売上ランキング中、3つは観山湖に位置している。1位の世紀金源購物中心、4位の国貿金陽TP-mall、そして10位の万達(ワンダ)広場だ。

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