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【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第203号】~上海ディズニー、景気浮揚の起爆剤になるか~

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2016年1月20日 毎週水曜日配信・無料
【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第203号】
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 こんにちは。キャストの大亀です。
 上海ディズニーランドの開園が今年の6月16日に決まりました。中国全土でこの報せを楽しみに待っていた人は多いことでしょう。また上海にとっても2010年の万博以来のビッグなイベントに、久々に心躍ります。
 年末に家族で大阪のUSJに行きましたが、とにかく人の多さにびっくりしました。人気のハリーポッターのアトラクションは280分待ち、整理券の配布にも長い行列ができていました。アトラクションだけならまだしも、ポップコーンを買うのにも30分弱、女性トイレも20分以上列に並ばざるをえないほどの混雑ぶりです。
 15年度の入園者数が1400万人近くに達する見込みで、単月では東京ディズニーランドの入園者数を超えた月もあるとか。結局、待ち時間の少なかったバックドラフトとバックトゥザフューチャーを体験したのみで、早めに会場を後にしました。
 園内を埋め尽くす人の波を目にし、上海ディズニーランドも同様の光景でうんざりしそうだと思いながら、一方で、また万博同様に中国じゅうから多くの人が上海に集まり活気づきそうな気がして、開園が待ち遠しくなりました。
 今週のコラムは2016年の中国の景気動向についてです。では、中国市場インサイトメルマガ第203号をお送りいたします。

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【目次】
 1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第203回)
     ~上海ディズニー、景気浮揚の起爆剤になるか~
 2. 新着コンテンツ一覧
 3. お知らせ
     1) 会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2015年12月号(vol.30)発行
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical
     2) 日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
         「訪日旅行の専門店」(2016年1月8日付)
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/nikkeimj/
     3) Nikkei Asian Reviewで「中国&アジア商売見聞録」英語翻訳版掲載
         「This Beijing store sells dreams(訪日旅行の専門店)」
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/NikkeiAsianReview/

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コラム
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「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第203回)
 ~上海ディズニー、景気浮揚の起爆剤になるか~

 2016年の年明け以来、中国経済が揺れています。上海株の下落が続き、人民元安への不安はいまだ解消されていません。日本経済新聞をはじめ、多くのメディアで中国経済の先行きに不安なニュースが後を絶たない状況です。
 16年の中国景気はどこに向かうのでしょう。すでに兆候が出てきていますが、全体的には低迷するでしょう。正直、景気が上向く要素すらないという感覚です。
 個人消費は堅調だという論調もありますが、あくまでもそれはネット通販が好調なだけ。家電量販店やショッピングモールなど、各地を見て回るなか、リアル店舗が不調です。何か買い物をするといった雰囲気すら感じられないほどです。飲食や子供の遊び場には客が多く入っている商業施設もありますが、アパレル系を筆頭に休日も閑古鳥が鳴いているお店がほとんどです。
 いくらネット通販が好調だったとしても、それは“バーチャル”なネットでの話。普段目にする店舗など“リアル”での賑わいに乏しい消費現場が多いなか、不動産、株、都市インフラなどの投資も下向きで、景気が上向くムードを全く感じられません。年末年始に旅行客でごった返す上海浦東空港も、今年は閑散とした光景で、人の往来まで減ってきているのかと驚きを隠せませんでした。
 04年から上海に滞在し、毎年二桁台の経済成長を目の当たりにしました。急成長時の町並みや人々の雰囲気と照らし合わせても、本当に7%前後の成長が実現できているのかと「?」が出てきます。それも分母が大きくなっているにもかかわらず……です。
 中国もこのまま日本の「失われた20年」の後を追っていくのでしょうか。この悲観的な見方を打破する景気刺激の一つの起爆剤として期待できるのは、今年6月16日にオープンする上海ディズニーランドでしょう。10年の上海万博のときのように、中国全土から多くの旅行客がディズニーランド目指して上海に来ることが予想されます。この人の動きにより、飲食や関連グッズなど各方面で上海の景気が上向き、そこからまた周辺都市に波及していくという流れになるのではないでしょうか。
 ついつい経済減速やインバウンドの低迷など悲観論に陥ってしまいますが、逆にこれまで低成長やデフレ経済で培った日本企業の経験やノウハウを生かせる“チャンス”が巡ってきたとも考えられるのではないでしょうか。 

文責:コンサルタント 大亀浩介

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「内陸部の巨大消費都市、武漢と長沙 (13)」
 ~日系ブランド対決:武漢・イオン vs 長沙・平和堂
 武漢と長沙にはいずれも日本の流通業者が進出し、地元民の支持を受けている。それぞれイオンと平和堂だ。 ……
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「内陸部の巨大消費都市、武漢と長沙 (12)」
 ~長沙で話題に、10元均一の名創優品(メイソウ)
 15年に長沙人の間で話題になったのが、10元均一商品を販売する名創優品(メイソウ)だ。半年間で20店舗をオープン。五一商圏の黄興路歩行街には数店舗を構え、互いに向かい合う店もあるほど。……
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「内陸部の巨大消費都市、武漢と長沙 (11)」
 ~カルチャー志向の武漢人 vs 商品の物色好き長沙人
 武漢人は豪放で細かいことにはこだわらないイメージがあるものの、最近は繊細な面もうかがえる。カルチャー志向でプチブルジョア的な雰囲気も持ち合わせてきているのである。…… 
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「内陸部の巨大消費都市、武漢と長沙 (10)」
 ~豪快な武漢人 vs 消費好きな長沙人
 武漢人の豪快な性格は消費面にも反映されている。彼らは盛り上がるプロモーションを好み、話題性があればあるほど消費者は喜んでくれる。 一方、長沙人の消費好きはメンツを意識するという地域性の文化が背景にある。見栄を張るのも好きなのだ。高級タバコを吸い、バーに行き、奢侈品を購入する。……
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お知らせ
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1)会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2015年12月号(vol.30)発行

 会報誌2015年12月号(vol.30)では、巻頭特集に「インバウンド消費」を取り上げました。15年には日本で流行語になるほど話題となった「インバウンド」や「爆買い」。その主な担い手は中国からの旅行者であることは周知の事実です。日本では「インバウンド」需要をいかに取り込むかが。観光や広告、ネット業界で、15年前半のメイントピックになり、全国津々浦々、セミナーや勉強会などが開催されました。しかし同年初夏の上海株暴落や景気減速を背景に、インバウンド消費の勢いが鈍化するのではという懸念の声も出始めるなか、あえてこのタイミングで改めてこのテーマに取り組むことにしたのですが、その理由は?インバウンド消費を担う中国からの訪日旅行者だけでなく、「哈日(日本好き)」の言葉を産み、2300万の人口ながら数百万の訪日旅行者を送り出す台湾からの旅行者にも、日本観光やインバウンド、さらには越境ネット通販に至る様々なトピックについてインタビューを行いました。彼らへのインタビューを通して、「インバウンド消費」の深層に迫りながら、今後の展開についての洞察を、さらには日本から「アウトバウンド」で中国や台湾の消費者に対して打って出ていけるうえでのヒントが得られればとの思いで分析・レポートしています。
 次に、上海株暴落と同じタイミングで上海市内で一気に店舗網を拡大した不動産仲介業者の「鏈家(Lianjia)」について「企業分析」を行いました。株同様に不動産市況も低迷しているはずの上海。不動産業者も軒並み閉店しているなか、街中を歩いていると緑色の看板で洗練された内装の同店が目立つようになりました。場所によっては100メートルほどの通りに3軒も隣接するほどの密集度。ある意味、異様なほどの急速な店舗拡大ですが、果たして、その裏にはどのような背景や戦略があるのか。そもそも不動産市場が盛り上がりに欠けているのが一般的な見解であるなか、その流れと逆行してなぜそこまで店舗網の拡大が可能なのか…。そうした疑問について、デスクリサーチを中心に分析しています。
 最後に今号も「中国・街角ウォッチ」を掲載しています。中国の街角で出くわした面白発見や驚きを写真とともにお伝えする企画。今号は上海と海南省・省都の海口で出くわした光景や出来事、3つの事柄についてその背景とともにお伝えしています。
 そのほか、以下のとおり、中国マーケティングやECに関する情報が盛りだくさんです。

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ニュースレター冊子『チャイナ・マーケット・インサイト』 
vol.30(2015年12月号)  もくじ 
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【巻頭特集】
『インバウンド消費の深層に迫る』
訪日旅行者インタビュー

【企業分析】中国ビジネス最前線
『仲介から金融まで多角化、マルチ不動産企業「鏈家(Lianjia)」』
株式低迷とともに一気に店舗網を拡大

【中国・街角ウォッチ】街角で出くわした面白発見&驚き
『撤退したはずの「ベストバイ」の店舗が…!!』
『「二人っ子」家庭続出か!!』
『真冬に捕れたての魚介類を屋外で楽しむ海口の夜!!』

【都市別調査】厦門 編 ~その2
『「台湾地区ブランド」としてのモスバーガー』

※詳細はこちら:http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical

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2)日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
  第69回「訪日旅行の専門店」(2016年1月8日付)

 日経MJ(流通新聞)でコラム「中国&アジア商売見聞録」を隔週金曜日に掲載。上海を中心に、中国やアジアの見聞きした情報を現場目線からお伝えしています。
 第69回は「訪日旅行の専門店」(2016年1月8日付)。「お寺のリストはありますか?」。旅行代理店に現れた北京在住の40代男性。日本の寺に泊まり、座禅や写経などを体験できる「宿坊」に団体ツアーを計画中だ。日本企業が多く入居する北京発展大廈。その真正面に15年11月にオープンした「訪日旅行専門体験店」。JTBと現地大手の中信旅遊との合弁会社「JTB新紀元国際旅行社」が運営する中国初の路面店だ。東京・大阪間のいわゆる「ゴールデンコース」からニーズが多様化している中国訪日旅行者相手にどのような差別化を図っているのか…。
 次回の掲載は来年1月22日を予定しています。

※日経テレコンにて、バックナンバーをご覧いただけます。
(http://t21.nikkei.co.jp/)
  お問い合わせ先:日経中国(香港)社 e@nikkei.com.hk

※ダイジェスト版バックナンバーはこちら >>
http://www.cast-marketing.com/nikkeimj/

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3)Nikkei Asian Reviewで「中国&アジア商売見聞録」英語翻訳版掲載

 2013年5月から日経MJ紙で連載中のコラム「中国&アジア商売見聞録」の英訳が英語誌「Nikkei Asian Review(http://asia.nikkei.com/)」に掲載されております。
詳しくは下記リンクから。

「This Beijing store sells dreams(訪日旅行の専門店)」
http://asia.nikkei.com/Business/Trends/This-Beijing-store-sells-dreams

※バックナンバーはこちら >>
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