中国消費洞察オンライン〜中国ビジネスをマーケティング視点から再構築!

【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第267号】~新興商業施設の勢い感じる珠海~

中国市場・業界・企業・消費の「いま」を徹底調査&分析
「キャスト中国ビジネス」中国マーケティングEC会員コース
http://www.cast-marketing.com/
===============================
2017年4月26日 毎週水曜日配信・無料
【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第267号】
===============================

 こんにちは。キャストの大亀です。
 先週は約半年ぶりの東京出張。週末に前入りし、広島から東京を訪れた両親の観光のお供をしました。東京には何度か来たことがある両親ですが、今回はツアーに頼らずに私のガイドでと。
 スカイツリーから始まり、柴又、浜離宮、新宿御苑、月島などを観光。これら、実は私にとっても初の訪問でした。もう桜も散った後で残念と思いきや、八重桜など遅咲きの桜が満開で、思いがけずの桜を堪能できました。皇居や浅草、東京タワー、築地などの定番コースも回り、さらには渋谷のスクランブル交差点や六本木ヒルズなども、ニュース等でよく見るが行ったことがないとのことで連れていきました。
 大学の4年間、また社会人になって何度も訪れている東京ですが、意外とほとんど観光できていないことを実感。今回改めて東京の観光地を回り、外国人、特に欧米系の旅行者が増えたなと感じました。
 渋谷ハチ公の銅像前には一緒に写真を撮るための長蛇の列ができており、またスクランブル交差点では撮影しながら何度も行き来する外国人の姿も。スマホやSNSの普及で東京観光の注目スポットも変わってきているようです。
 今週のコラムは珠海の商圏(その2)についてです。では、中国市場インサイトメルマガ第267号をお送りいたします。

◆◇競合他社のベンチマーク調査のご案内◇◆
================================================================
最近弊社では競合社のベンチマーク調査の依頼が増えております。中国での更なる業務拡大を行ううえで、競合他社の組織や運営体制、戦略、KPIなどを調査・分析しています。
<<お気軽にお問い合わせください!!>> http://www.cast-marketing.com/inquiry/
================================================================

【目次】
 1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第267回)
     ~新興商業施設の勢い感じる珠海~
 2. 新着コンテンツ一覧
 3. お知らせ
     1) 会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2017年3月号(vol.42)発行
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical
     2) 日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
         「ネット融合 先端スーパー」(2017年4月14日付)
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/nikkeimj/
     3) Nikkei Asian Reviewで「中国&アジア商売見聞録」英語翻訳版掲載
         「'Have smartphone, will travel' is mantra of new Chinese tourists(旅行ガイドはSNSで)」
         「42km fever grips Chinese runners(マラソンブーム勢い続く)」
         「Chinese develop a taste for healthy food and drinks(飲食品、健康志向高まる)」
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/NikkeiAsianReview/

■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
コラム
■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第267回)
 ~新興商業施設の勢い感じる珠海~

 広東省・珠海のシンボル「珠海漁女像」。真珠を頭上に掲げて海上にそびえ立つ女性の石像で、中国全土での知名度は抜群です。その周りの海岸線は「情侶路(恋人路)」と呼ばれる道路が整備され、隣接の海濱公園や石景山公園、珠海博物館とともに観光・レジャー化が早くから進みました。
 この「吉大商圏」に1992年開業したのが珠海百貨広場。その後、国貿購物広場と吉大免税広場もオープン、珠海のスターバックス(スタバ)1号店も2010年5月2日にこの地にオープンしています。しかし、各施設ともに老朽化が目立ち、テナントもミドルからローエンドがメイン。スタバも週末の夕方ながら店内がガラガラの状態で、他の新興商業施設に客足を奪われた感が拭えない状況でした。
 その代表格は、西へ約10kmの場所にあるモール「華発商都」でしょう。地場系有力不動産デベロッパーの華発実業が14年に開業。敷地面積18万㎡を誇る広さで、モール前には巨大な噴水広場も設置。キッズ向けの汽車も走っており、買い物需要のみならず、市民の憩いの場として、多くの家族連れで賑わっています。
 同モールはA、B、C座に分かれており、B及びC座は中が吹き抜けのオープンスペース構造。真中のスペースにはチューリップの花畑が特設され、バイオリンの生演奏が披露されるなど、これまで他都市では見たことのない演出の洗練さを感じました。
 客足が芳しくないアパレル店舗を尻目に、飲食店は行列ができる店舗も。特に目立つ特徴は屋外のテラス席が多いこと。お洒落な洋食店やコーヒーショップだけでなく、牛肉火鍋店にも屋外席があり、多くの客がもくもくと湯気を立てながら火鍋を食べていたのが印象的でした。日系ではペッパーランチのほかに、麻布茶房も吉野家とセットで出店していました。
 もう一つ注目すべきなのが、そこから東に約4kmの場所にある「富華里」。中海地産が15年5月に開業、2~3階の低層建物が16棟並んだビレッジ式モールです。ストリート名にはそれぞれ馬、鹿、牛、象、雀と名付けられ、ウォーキングスペースが広く取られた真新しい設計です。仏系プルマンホテルも隣接、屋外のテラス席を設置したお洒落なバーやレストランも多く、上海の新天地や思南公館と似た雰囲気が、珠海の消費レベルの高さを物語っています。 

文責:コンサルタント 大亀浩介

バックナンバー一覧はこちら >> http://www.cast-marketing.com/okamekosuke/

★Facebookのアカウントをお持ちでしたら、ぜひ「いいね!」をお願いします
================================================================
キャスト中国マーケティング・ECサイトの公式Facebookページ
■□■大亀浩介の『チャイナ・マーケット・インサイト』■□■
http://www.facebook.com/chinamarketinsight/
<<中国各地の素顔を、写真とミニレポートでリアルタイムにお伝えします>>
================================================================

■■■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
新着コンテンツ一覧
■■■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

※下記コンテンツの全文を閲覧するには「中国マーケティングEC会員」のログインIDとパスワードが必要です(一部お試し閲覧除外記事あり)。「フル/法令/Q&A会員」のログインIDとパスワードではログインできません。(お試しID発行 >> http://www.cast-marketing.com/trial/)

「16年の総括から考察する17年の中国消費トレンド分析 (8)」
 ~継続するO2Oブーム、出前代行アプリは一般庶民のライフスタイルとして定着 (1)
 モバイルデータの観測企業トラストデータ(Trustdata)が公表した「2016年国内生活サービ スO2O白書」によると、16年の中国国内におけるO2O(オンライン・ツー・オフライン)の年間取引総額は約7,291億元、前年比で64%増加した。なかでも発展が目覚ましいのは出前代行アプリだ。16年の出前市場は爆発的な発展を遂げた。餓了么、百度外売、美団外売という三大アプリにリードされる形で市場取引規模も1,524億元と激増、15年の459億元に比べ、232%という驚異的な伸びを記録した......
(全文はこちら) ※『中国マーケティング・EC会員』IDにてログインの上ご覧ください。
http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Marketing&Cmd=DataList&Action=Detail&MRid=1932

「16年の総括から考察する17年の中国消費トレンド分析 (7)」
 ~引き続き人気の越境ECだが、新政策への注意も (2)
 iiMedia Researchの統計によると、海淘ユーザーの73.6%は女性であり、その月収は5,001-8,000元が30.9%と最も多い。年齢層では19~40歳が84%を占め、なかでも80後が半数以上を占めている。一線・二線級都市の住人が77.4%と多く、なかでも江蘇・浙江・上海地区が45.2%と最も多い。使用頻度の面では毎月1回と答えた人が27.3%と最も多く、次いで2ヶ月に1回と答えた人が23.1%だった。1回の消費金額は、301~500元が最も多く、全体の42%を占め、次いで101~300元が24.1%だった......
(全文はこちら) ※『中国マーケティング・EC会員』IDにてログインの上ご覧ください。
http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Marketing&Cmd=DataList&Action=Detail&MRid=1931

「16年の総括から考察する17年の中国消費トレンド分析 (6)」
 ~引き続き人気の越境ECだが、新政策への注意も (1)
 消費のアップグレードと越境ECプラットフォームが普及した結果、2016年の越境EC企業の増加には目を見張るものがあった。iiMedia Research(艾媒咨詢)が公表した「2016~2017中国越境EC市場研究報告」によると、16年の中国越境ECの取引規模は6兆3,000億元、13年の2倍以上となり、「海淘(「海外」+「淘宝」の造語で越境ECの意)」ユーザーの数も4,100万人に達した。また、18年には中国越境ECの取引規模は8兆8,000億元、「海淘」ユーザー数も7,400万人に達すると予想している.......
(全文はこちら) ※『中国マーケティング・EC会員』IDにてログインの上ご覧ください。
http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Marketing&Cmd=DataList&Action=Detail&MRid=1930

「16年の総括から考察する17年の中国消費トレンド分析 (5)」
 ~三線・四線級都市にまでECが浸透〜コミュニティ型EC、オンライン+オフラインが発展トレンド(2)
 2016年現在、中国のネットユーザー数は7.31億人、モバイルユーザーの割合も95.1%、6.95億人に達している。通勤時の公共交通機関利用の際や、仕事の合間、行列に並んだ時など細切れの時間に「首を垂れてスマホを見る」ことは多くの人にとって日常の習慣となった。これらモバイルユーザー達が特に熱心に利用しているのがSNSであり、なかでも普及率の高いのが微信(ウィーチャット)だ......
(全文はこちら) ※『中国マーケティング・EC会員』IDにてログインの上ご覧ください。
http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Marketing&Cmd=DataList&Action=Detail&MRid=1929

■■■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
お知らせ
■■■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

1)会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2017年3月号(vol.42)発行

 会報誌2017年3月号(vol.42)では、巻頭特集にネットスーパー、特に生鮮品のネット販売市場を取り上げました。スマートフォン(スマホ)の普及に伴い、アプリを介したネットビジネスが急速に広まる中国。ネット通販はもちろん、タクシー配車から出前代行、シェア自転車と応用範囲が広がっていますが、いよいよ生鮮食品もアプリから購入して自宅まで届けてもらうのが当たり前の時代になろうとしています。実際に中国の生鮮食品のネット販売は2012年から発展が始まり、市場規模は当初の40億元から15年は542億元、16年には913億元にまで拡大。その勢いはとどまることを知らず、17年には1449億元に、そして19年には3506億元に達すると予想されています。20年にはオンラインの生鮮品の売上高が、都市部の総消費の15~25%に達するとも予測されている中、同市場の主要プレイヤー(プラットフォーム)各社の状況、ユーザー層、売れ筋商品カテゴリ、利用する理由や懸念事項、発展する上でのハードルなどを分析。さらに、ネットスーパー運営会社の9割が赤字といわれている中、革新的なO2Oモデルで会員制リアル店舗を倉庫及び配送センターとしても活用、現在業界内外から注目を集めているネットスーパーの「盒馬鮮生」について、その運営モデルから配送及び商品管理の仕組み、さらにはビッグデータの活用方法などについて調査・分析しています。
 次は、広東省・深センの消費現場視察レポートです。1992年から始まる改革開放の先鋒として、中国経済の現代化と急成長を先導した深セン。16年のGDPは1兆9492.6億元、1人当たりGDPは16万7000元となっており、都市別では上海、北京、広州に続き第4位。中国でも有数の民間企業がこの地から生まれており、QQや微信などネットサービスを手がける騰訊(テンセント)から通信設備やスマホの華為(ファーウェイ)、EV(電気自動車)の比亜迪(BYD)、さらには商用ドローン(無人航空機)の世界シェア70%をも占めると言われているDJI(大疆創新科技)など、世界でも通用する技術やアイデアを併せ持つ企業や人材が多く輩出されています。このように製造業やITなどにスポットライトが当たる深センですが、意外にもこれまで消費現場についてそれほどレポートされていないように思います。そこで、今回改めて深センの3大主要商圏である「羅湖」「福田」「南山」を視察、中国を代表するモール「万象城(MIXC)」を筆頭に、新旧の注目商業施設を紹介しています。アパレル系チェーン店のトップから「中国の中でも極めて特殊、いまや日本や香港と同じマーチャンダイジングで通用する唯一の都市」と評される深セン。中国政府が目指す消費主導型経済の“あるべき姿”を垣間見たようにも感じられた消費現場のレポートは必見です。
 中国コンビニ最前線レポートでは、先月号に続いて江西省の省都・南昌のコンビニ事情について。地元政府からの手厚いサポートを背景に、市内では新規店舗の開店ラッシュが続く中、最も勢いがある「楽豆家」をピックアップ。緑と青をベースとした店構えに「F」から始まる英語名「FunBean’s」が、一見「南昌にも全家(ファミリーマート)が進出?」と見間違えるほどよく似ています。11年に、地場系の老舗食品企業である江西嘉徳食品有限公司が全額出資して設立。12年に第1号店をオープンし、店舗数は16年10月時点で85店超。店内は明るく清潔で、商品の陳列方法も上海や北京で目にする日系の現代的なコンビニと遜色ないレベルに達する同社のブランド及び立地戦略、また運営体制について紹介しています。
 そのほか、以下のとおり、中国マーケティングやECに関する情報が盛りだくさんです。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 
ニュースレター冊子『チャイナ・マーケット・インサイト』 
vol.42(2017年3月号)  もくじ 
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

【巻頭特集】
『新しい商業モデルをリードする「盒馬鮮生」』
 生鮮ネット販売業界~高品質と利便性が急成長の推進力

【現地視察レポート】広東省・深セン
『香港とソフトパワーで消費主導型経済のお手本に』
 深セン消費現場視察レポート

【小売・流通現場】中国コンビニ最前線レポート
『新興勢力が続々と開店、サービスを充実させて、店の個性を競い合う』
 南昌のコンビニ市場をリードする「楽豆家便利店」

【都市別調査】
スマホの次は「紙」〜フィナーレ
『ネットも介して広まる手帳 個性際立つ新型書店』

※詳細はこちら:http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical

---------------------------------------------------------

2)日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
  第101回「ネット融合 先端スーパー」(2017年4月14日付)

 日経MJ(流通新聞)でコラム「中国&アジア商売見聞録」を隔週金曜日に掲載。上海を中心に、中国やアジアの見聞きした情報を現場目線からお伝えしています。
 第101回は「ネット融合 先端スーパー」(2017年4月14日付)。上海郊外の虹橋地区にあるスーパー。「会員店」と書かれた入口をくぐると、一見何の変哲もない普通の店内だが、中から「ガチャン、ガラガラ」と買い物客の喧騒とは異なる機械音が聞こえてくる。店内では客に混じり、モバイル端末片手に商品棚の間を動き回り、テキパキと野菜や果物などを買い物バッグに詰め込むスタッフの姿も目につく。16年初めにスタートした「盒馬鮮生」。創業者は元京東物流トップの候毅氏で、運営開始からほどなくしてアリババが出資した。創業1年で上海で7店、寧波で1店を運営中。17年には北京にも進出と急拡大する盒馬鮮生の店内で目にした「ガチャン、ガラガラ」の正体とは…。
 次回の掲載は2017年4月28日を予定しています。

※日経テレコンにて、バックナンバーをご覧いただけます。
(http://t21.nikkei.co.jp/)
  お問い合わせ先:日経中国(香港)社 e@nikkei.com.hk

※ダイジェスト版バックナンバーはこちら >>
http://www.cast-marketing.com/nikkeimj/

---------------------------------------------------------

3)Nikkei Asian Reviewで「中国&アジア商売見聞録」英語翻訳版掲載

 2013年5月から日経MJ紙で連載中のコラム「中国&アジア商売見聞録」の英訳が英語誌「Nikkei Asian Review(http://asia.nikkei.com/)」に掲載されております。
詳しくは下記リンクから。

「'Have smartphone, will travel' is mantra of new Chinese tourists(旅行ガイドはSNSで)」
http://asia.nikkei.com/Business/Trends/Have-smartphone-will-travel-is-mantra-of-new-Chinese-tourists

「42km fever grips Chinese runners(マラソンブーム勢い続く)」
http://asia.nikkei.com/Business/Trends/42km-fever-grips-Chinese-runners

「Chinese develop a taste for healthy food and drinks(飲食品、健康志向高まる)」
http://asia.nikkei.com/Business/Trends/Chinese-develop-a-taste-for-healthy-food-and-drinks

※バックナンバーはこちら >>
http://www.cast-marketing.com/NikkeiAsianReview/

────────────────────────────
【中国マーケティング・EC会員コース クイックリンク】
────────────────────────────
■サービス詳細 >> http://www.cast-marketing.com/service/
■お試しID発行 >> http://www.cast-marketing.com/trial/
■お問い合わせ >> http://www.cast-marketing.com/inquiry/

pageTop