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【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第285号】~カップルで祝う中国の七夕~

中国市場・業界・企業・消費の「いま」を徹底調査&分析
「キャスト中国ビジネス」中国マーケティングEC会員コース
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2017年8月30日 毎週水曜日配信・無料
【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第285号】
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 こんにちは。キャストの大亀です。

 シェア自転車での移動が日常茶飯事になった上海。以前は500メートル前後の距離であれば歩いていましたが、最近はもっぱら自転車。ofoは週末の無料キャンペーンや1ヶ月1元のパッケージを販売、モバイクも30分1元と手ごろな料金。果たして健康のためにはどちらがいいのか…、悩んでしまいます。

 たまたま通りかかった街角で目に入ったのが「GIANT」の看板。世界最大手の台湾系自転車メーカー「ジャイアント」の正規代理店です。店内には所狭しとたくさんの自転車が置かれていました。たまたまその際は高級そうなレーサー系の自転車をメンテナンスしている様子でしたが、実際のところ、商売は厳しいのではないでしょうか。

 お店の前の歩道にはたくさんのシェア自転車が並んでいます。この光景を店主はどのように眺めているのか…。実際に北京では今年の第1四半期に自転車の販売が半減、ショップも半数がクローズしたともいわれています。

 従来のビジネスモデルが一気に瓦解する時代。フィルムからデジタル、そして今やスマホと一気にシフトしたカメラ業界。ネット動画の普及に伴い、DVDやテレビなど画質などのハード面よりは、ソフトの充実度が問われる時代になっています。これら、いずれもかつて日本が一世風靡した業界ですが、次はいよいよ自動車の番なのかもしれません。街角でよく見かけるようになったカーシェアリングのEVを見ながら、背中にゾクッとするものを感じました。

 ※9月15日に大連でセミナーを開催致します。「中国事業拡大とリスク回避を実現するマーケティングとは」をテーマに講演予定です。大連在住の方々はぜひお越し下さい。(詳細は下記の案内より)

 今週のコラムは「七夕情人節」にちなんで実施された中国お見合い事情に関するアンケート調査結果についてです。では、中国市場インサイトメルマガ第285号をお送りいたします。

◆◇セミナーのご案内◇◆
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【大連】《参加無料》

「マーケティング」×「為替」×「保険」の多角的視点からソリューションを検証
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中国事業戦略とリスクヘッジ再考
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【日時】2017年9月15日(金) 14:00~17:15(受付開始13:30)
【会場】森茂大厦(森ビル) 大連市西崗区中山路147号
【主催】キャストコンサルティング(上海)、JTB、AON-COFCO

↓↓↓詳細はこちらから!
http://www.cast-china.biz/index.php?Mod=Seminar&Cmd=DataList&SEid=377
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【目次】
 1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第285回)
     ~カップルで祝う中国の七夕~

 2. 新着コンテンツ一覧

 3. お知らせ
     1) 会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2017年7&8月合併号(vol.46)発行
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical

     2) 日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
         「巨大市場、カーシェア普及」(2017年8月25日付)
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/nikkeimj/

     3) Nikkei Asian Reviewで「中国&アジア商売見聞録」英語翻訳版掲載
         「Shanghai spots get hot thanks to word-of-mouth advertising(SNS人気店の秘訣)」
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/NikkeiAsianReview/

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コラム
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「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第285回)
 ~カップルで祝う中国の七夕~

 今週月曜日(8月28日)は「七夕」でした。7月7日が当たり前の日本人にとって、「なんで今さら?」感ありありなのですが、中国では旧暦で祝う風習が残っています。

 日本では短冊に願い事を書き、笹の葉に吊るすのが恒例で、どちらかと言うと子供がメインの季節行事。しかし中国では「七夕情人節」ともいわれ、2月14日とともに「バレンタインデー」の中国版として、恋人や夫婦などカップルで祝うのが通例になっています。

 スマホSNSの微信(ウィーチャット)上では、恋人、家族、友人、顧客などへの「感恩」を表す投稿とともに、「単身がどうした?」といった自虐的なものも。そうした中、中国大手お見合いサイト「珍愛網(zhenai.com)」が1億人の会員向け(回答サンプル数は6950)に実施したアンケート調査結果が報道されていたので、紹介したいと思います。

 まず相手を選ぶ際の「出身地」について、女性の77.42%が「気にする」と回答。特に瀋陽が77.78%でトップ、上海、広州、重慶、深センと続き、飲食や生活習慣、実家との距離感など、地元重視の傾向が強いようです。

 次に結婚相手の地域ですが、男性は予想通り「川妹子」こと四川地区の女性がナンバーワンに。一方、女性は「広東男」がトップとなり、若干意外な結果でした。

 また相手を選ぶ基準も、女性の8割が収入や家庭背景を最優先、相性は二の次と“現実的”なラインを重視するのに対して、男性の5割はよりフィーリングを重視。興味や趣味が合うかどうかや相性が第一で、その上で家庭背景を考慮するようです。実際に4割以上の女性が、理想が高すぎと指摘されたことがあるようで、半数以上がこれまでの相手はふさわしくなかったと回答するなど、主導権は女性が握っているようです。

 女性に対して積極的に行動する“肉食派”の男性は3割のみで、あとは友人や癒し系の「暖男」としてアプローチする“草食系”が7割と、日本以上に男性の草食化が進んでいるもよう。そうした中、肉食派の代表が広州とのことで、女性が「広東男」を好む理由も一部あるのかもしれません。

 最後に中国の結婚の風習「聘金」。男性側から女性側に贈られる結納の金品のことで、男性の8割がこの高額化に耐えられないと回答。額が高いのは北京、上海、杭州の順で、金額も11万から20万元の間が相場とのこと。女性も聘金が全く無いのは受け入れがたいようで、女性が収入や家庭背景を重視する理由もこうしたところに反映されているのでしょう。 

文責:コンサルタント 大亀浩介

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新着コンテンツ一覧
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◆シェア自転車に続く都市のニューフェイス「カーシェアリング」(2)
 ~カーシェアリング市場急成長の主役はEV(電気自動車)

 タイムシェア型のカーシェアリングの中国市場への参入時期は、新エネルギー自動車の発展と時期をほぼ同じくしている。新エネルギー自動車は、充電とメンテナンスコストがガソリン車に比べ低く、また多くの自動車メーカーは、カーシェアリングを通して自社の新エネルギー車を市場に広めたいと考えた。結果的に、新エネルギー自動車は中国のカーシェアリング市場の主導的地位を占めることになった......

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◆シェア自転車に続く都市のニューフェイス「カーシェアリング」(1)
 ~タイムシェアで環境に優しいシェアエコノミー

 ofoやmobike(摩拜単車)などのシェア自転車は、瞬く間に大都市の一大トレンドとなった。これに続くカーシェアリングも人々の注目を集め、その人気が高まりつつある。現在、全国20以上の都市ですでに導入されており、ダイムラー、北京汽車(北汽)、奇瑞、比亜迪(BYD)、吉利、力帆、フォルクスワーゲン(VW)、BMW、アウディなど自動車メーカーや、首汽などのレンタカー会社、さらにはハイテク系ベンチャービジネスのTOGO、一度、叮咚出行などが参入......

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◆2016年人気スマホアプリ~ランキング&トレンド分析 (11)
 ~スマホアプリをビジネスに活かす視点が重要に

 中国では、毎日6.95億人がスマホでインターネットを利用している。 スマホにダウンロードされるアプリは、すでに生活と切っても切り離せないものとなっている。16年にスマホで決済を行った人の数は4.69億人、年増加率は31.2%に達している。支付宝や微信支付はすでにメジャーな決済手段として認識され、オンライン、オフライン、生活費(水道光熱費等)の支払などあらゆる面でなくてはならない機能となった......

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◆2016年人気スマホアプリ~ランキング&トレンド分析 (10)
 ~カスタマイズできるメディアに人気集中、知識への投資が今後のトレンドに

 CNNICの統計によると、2016年12月時点、中国のネットニュースのユーザー規模は6.14億人、年成長率8.8%、ネットユーザーに占める割合は84.0%に達している。なかでもスマホニュースアプリのユーザー数は5.71億人、スマホユーザー全体の82.2%を占め、年成長率も18.6%に達している。ニュース閲読類アプリはネットユーザーの利用率が最も高いアプリの1つといえる......

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お知らせ
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1)会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2017年7&8月合併号(vol.46)発行

 会報誌2017年7&8月合併号(vol.46)では、巻頭特集に広東省6都市(広州、佛山、中山、珠海、汕頭、潮州)の商圏及び消費現場の視察結果をレポートにまとめました。28年連続で中国トップのGDPを維持する広東省。世界的に見ても、98年にシンガポール、03年に香港、07年に台湾を抜き、16年にはメキシコとほぼ同じで、スペインにも肉薄するほどの経済規模を誇ります。

 都市別でも北京、上海に次いで、広州が第3位、深センが第4位に堂々とランクイン。省内第3位の佛山も全国第15位で、全国トップ100にランクした都市数は9にものぼります。80年代から本格化した改革開放政策に伴い、いち早く経済発展のレールに乗っかった広東省。省都の広州、経済特区に選ばれた深センと珠海の3都市を中心に、投資、製造、輸出の“三位一体”で急成長。更にはこの3都市を基点として波状的に発展が広がり、東莞や中山、恵州など周辺都市も飲み込む形で「点」から「面」へと成長が波及しました。

 こうした経済発展を背景に、消費現場は中国の他都市とは異なる独特な発展を遂げているように思えます。香港やマカオにも手軽にアクセスできる地理的環境もあるのか、消費者も長い年月を経てより成熟し、かつニーズも多様化しているように見受けられます。投資から消費主導型の経済成長が推し進められる中、広東省各都市での商業発展モデルが、今後の中国経済の行方を占う上でも参考に値するだろうと思える消費の現場や事象を数多く目にしました。

 17年3月号で取り上げた深センに続き、今号では、珠江河口の西側を中心に広州から佛山、中山、珠海、そして福建省に隣接する汕頭と潮州の6都市で消費現場を視察。省都として消費面でも圧倒的な存在感を見せる広州。広州との都市一体化政策をベースに“インテリ”風の都市整備が進む佛山。強力な地場系の小売流通グループを核に一気に消費のグレードアップが進む中山。中国屈指のテーマパークを武器に「観光都市」として名乗りをあげる珠海。深センや珠海とともに経済特区に選ばれながら“鳴かず飛ばず”の状態が続く汕頭。そして全国区の名物料理を数多く持ちながら、商業発展は“これから”の潮州。これら各都市の商圏、注目の商業施設やショップ、さらには広東人の消費スタイルやトレンドについて詳細にレポートしています。

 トレンドウォッチでは、最近モールや映画館の空きスペースでよく目にする公衆電話ボックスならぬ「ミニKTV(カラオケボックス)」をピックアップしました。ちょうど大人2人が入れるスペースのボックスに、一般のカラオケと同じ機器を装備。会員登録から支払いまですべてスマートフォン(スマホ)で行い、歌った曲も自動的に微信(ウィーチャット)に録音・記録される仕組み。

 映画や人気レストランでの待ち時間、ショッピング時の一休みなど、こま切れの空き時間つぶしのニーズを上手く狙ったミニカラオケボックス。一般のカラオケよりも若干割高の値段設定ながら、「お一人様」消費や録音された曲をシェアするといった若者の欲求を見事にとらえ急成長。16年にはすでに16億元を超え、17年には92.7%増の31.8億元、18年にはさらに120.4%増の70.1億元に達すると見込まれています。

 現在は上海や北京など一・二線級の大都市がメインですが、今後は三・四線級など地方都市へとビジネスが広がると期待されています。こうした急成長を引率する主要メーカーの「友唱M-Bar」、「聆噠miniK」、「雷石WOW屋」を中心に、彼らの経営モデルやコスト構造、立地・チャネル戦略、マーケティングなどについて調査・分析しました。

 そのほか、以下のとおり、中国マーケティングやECに関する情報が盛りだくさんです。

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会報誌『チャイナ・マーケット・インサイト』 
2017年7&8月合併号(vol.46) もくじ 
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【巻頭特集】
『広東省消費現場視察レポート
 広州、佛山、中山、珠海、汕頭、潮州』
 中国経済発展のトップを走る広東省、新しい消費トレンドも続々誕生
 ~各都市の商業及び消費の現状

【トレンドウォッチ】
『シェアエコノミーの新業態「ミニKTV(カラオケボックス)」』
 こま切れの空き時間つぶしで人気沸騰

【都市別調査】
水、TV、10元ショップ ~ フィナーレ
『次代のマーケット価値はメリットを超えた先に』

※詳細はこちら:http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical

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2)日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
  第110回「巨大市場、カーシェア普及」(2017年8月25日付)

 日経MJ(流通新聞)でコラム「中国&アジア商売見聞録」を隔週金曜日に掲載。上海を中心に、中国やアジアの見聞きした情報を現場目線からお伝えしています。

 第110回は「巨大市場、カーシェア普及」(2017年8月25日付)。医療機器の営業で江蘇、浙江、安徽エリアを担当する韓さん(35)。ほぼ毎日、上海虹橋駅から高速鉄道に乗って各地の顧客を訪ねて回る。最近、上海郊外にマンションを購入したが、虹橋駅まで結構な距離がある。マイカーでは駐車場の料金も馬鹿にならない。タクシーも高く、バスは乗り換えが必要で時間がかかりすぎる。

 そこで最近はカーシェアリングの「EVCARD(環球車享汽車租賃)」を自宅と駅の間の交通手段に利用している。EVCARDの車両は全てEV(電気自動車)なのだが、幸いにも彼の自宅と虹橋駅付近に充電ステーションがある。価格も合理的。1分わずか0.5元、1日6時間までの費用180元を上限とするため、タクシーやライドシェア車よりもはるかに安上がりだ。

 中国シェアエコノミーの次なる“主役”として徐々に存在感を増すカーシェアリング。その実態はいかに…。

 次回の掲載は2017年9月8日を予定しています。

※日経テレコンにて、バックナンバーをご覧いただけます。
(http://t21.nikkei.co.jp/)
  お問い合わせ先:日経中国(香港)社 e@nikkei.com.hk

※ダイジェスト版バックナンバーはこちら >>
http://www.cast-marketing.com/nikkeimj/

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3)Nikkei Asian Reviewで「中国&アジア商売見聞録」英語翻訳版掲載

 2013年5月から日経MJ紙で連載中のコラム「中国&アジア商売見聞録」の英訳が英語誌「Nikkei Asian Review(http://asia.nikkei.com/)」に掲載されております。
詳しくは下記リンクから。

「Shanghai spots get hot thanks to word-of-mouth advertising(SNS人気店の秘訣)」
https://asia.nikkei.com/Business/Trends/Shanghai-spots-get-hot-thanks-to-word-of-mouth-advertising

※バックナンバーはこちら >>
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