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【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第293号】~観光資源が豊富な寧夏・銀川~

中国市場・業界・企業・消費の「いま」を徹底調査&分析
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2017年10月25日 毎週水曜日配信・無料
【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第293号】
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 こんにちは。キャストの大亀です。

 朝夕がめっきりと肌寒くなり、秋らしさ満載の上海。毎年ちょうど国慶節が終わった頃に季節の変わり目を感じさせてくれるのが、「キンモクセイ」です。

 中国語では「桂花」。春の桜や菜の花のような華やかさはないですが、ひっそりと黄色の花を知らぬ間に咲かせているイメージ。上海の自宅マンションの敷地内にも数多く植えられており、どこからともなくそよ風に乗せられたあの独特の優しい香りが一帯に広がります。

 先々週末に、キンモクセイの香りをもっと満喫しようと、上海市宝山区の外環沿いにある「顧村公園」を訪れました。15年に2期工事が完成、敷地面積430ヘクタール(東京ドーム約90個分)の巨大な緑地公園で、敷地内には自転車やボートのレンタルのほか、チョコレート工房や恐竜をテーマにした遊園地なども。しかし、土曜日の午後で、気温も過ごしやすかったのですが、客足はまばら。約1万本の28種類の桜が満開となる春には多くの客でごった返すそうなのですが…。

 確かにのどかで落ち着く香りなのですが、なぜか私にとっては、トイレの芳香剤のイメージが抜けないキンモクセイ。写真映えもしないし、やはり「嗅覚」よりは「視覚」に訴えるほうがいいのでしょうね。

 今週のコラムは国慶節で訪れた寧夏回族自治区の首府・銀川についてです。では、中国市場インサイトメルマガ第293号をお送りいたします。

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【目次】
 1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第293回)
     ~観光資源が豊富な寧夏・銀川~

 2. 新着コンテンツ一覧

 3. お知らせ
     1) 会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2017年9月号(vol.47)発行
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical

     2) 日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
         「食の安心へ、厨房見える化」(2017年10月20日付)
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/nikkeimj/

     3) Nikkei Asian Reviewで「中国&アジア商売見聞録」英語翻訳版掲載
         「Shanghai spots get hot thanks to word-of-mouth advertising(SNS人気店の秘訣)」
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/NikkeiAsianReview/

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コラム
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「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第293回)
 ~観光資源が豊富な寧夏・銀川~

 寧夏回族自治区の首府・銀川。「寧夏」と聞いて、地図上でどこにあるかイメージできる人は多くないのではないでしょうか。中国の各都市では「蘭州」牛肉麺のお店が多くあり、親しみを持つ人も多いと思いますが、蘭州は甘粛省の省都。その甘粛省に下半分がぐるっと囲まれている感じで、北は内モンゴル、そして兵馬俑で有名な西安を要する陜西省とも東側で少し接しています。

 回族は中国の少数民族の一つで、中国最大のムスリム(イスラム教徒)民族でもあります。銀川の旧市街地にはイスラム寺院「南関清真寺」があり、その周辺には羊肉の卸問屋や串焼き屋が集まり、“イスラム”の雰囲気を強く感じます。13年に初開催、その後隔年で開催されている「中国-アラブ国家博覧会」の永久開催地としても銀川が選ばれており、アラブ諸国との関係において中国でも重要な都市になっています。

 実際に街中でも頭をストールで覆った女性が歩く姿を見るなど、イスラム的な要素は散見されましたが、正直、当初想定していたほどのイスラム感はあまり感じず、普通の中国の都市風景が広がっていました。それもそのはず、回族自治区と称しながら、実際に回族が全人口200万人強に占めている割合は約24%のみ。その他ほとんどが漢族になっています。

 観光資源が豊富な銀川。3万年前の旧石器時代にまでさかのぼる「水洞溝遺跡」や「賀蘭山岩画」、唐朝時代に栄華を極めた西夏の歴代王を祀った「西夏王陵」、さらには砂漠と湿原地帯が延々と続く「沙湖」など観光スポットが目白押し。16年の観光客は、国内が前年比17.1%増の2150万人、海外からは97%増の20.7万人に達するなど、観光業による町興しも活性化しています。

 16年のGDPは1617億元で、中国国内でも297の地級市(上海や北京など大都市を除く主要都市)のうちちょうど真ん中あたりの137位。産業構造も一次から三次までで「3.6:51.0:45.4」となっており、第三次産業はこれからの段階です。今回の視察では、どちらかというと観光メインで、消費現場はそれほど見る価値はないかと想定していました。しかし、実際には目を疑わんばかりの充実した商業施設に加え、他の主要都市同様にアップグレードされた消費を楽しむ多くの地元消費者の姿を目にしました。

 「一帯一路」政策により、今後の発展が大いに期待される西北地区。その一角をなす寧夏・銀川の消費現場について、次号以降でお伝えしたいと思います。 

文責:コンサルタント 大亀浩介

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新着コンテンツ一覧
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◆広東省消費現場視察レポート (15)
 ~官民一体で“地元”での買い物ニーズを喚起

 佛山は広州に隣接しているため、以前佛山人は広州や香港へ買い物に出ることが多かった。よって地元政府は消費を佛山にとどめるべく、都市発展計画に大きな努力を費やしてきた。例えば、旧市街区を改造してRBD(レクレーション・ビジネス地区)に再生させたり、各区の商業エリアを充実させるなどだ。また地下鉄広佛線沿線の商業発展や観光の推進等も主導してきた......

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◆広東省消費現場視察レポート (14)
 ~ビジネスのムード色濃く、ホワイトカラー主体の「季華商圈」

 季華路は佛山市の総合道路ネットワーク計画で、東西に走る都市主要幹線道路。その長さは約20kmに達する。地下鉄広佛線、佛山地下鉄2号、3号線、広佛環状線等の軌道交通はいずれもこの季華路に駅を設けている。佛山市が計画するビジネスの中心地区であり、ビジネス、金融、企業本部、行政機関等が集まるエリアでもある。高い消費力を誇るホワイトカラー層を大量に擁しており、大きな発展の可能性を秘めている......

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◆広東省消費現場視察レポート (13)
 ~【佛山】大型商業コンプレックスが次々と誕生、広佛RMDを形成する「桂城/千灯湖商圈」(2)

 2016年にオープンした中海環宇城は、「2017 Asia Pacific Property Awards」の最高商業小売プロジェクト大賞を受賞している。地下鉄広佛線と南海新交通の礌崗駅に直結、桂城/千灯湖商圈のビッグプロジェクトだ。 10万㎡のショッピングモールの他、最大の呼び物は2万㎡もの屋外パークエリアだろう。階段状の建築様式で、屋上ガーデン、展望テラス、半地下広場等のデザインに加え、室内にも800㎡を超える特大の太陽光ガーデンを設けている......

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◆広東省消費現場視察レポート (12)
 ~【佛山】大型商業コンプレックスが次々と誕生、広佛RMDを形成する「桂城/千灯湖商圈」(1)

 桂城/千灯湖エリアは佛山南海区に位置し、2007年に広東金融高新区が完成したのを契機に急速な発展を開始した。交通とハードの両面で大きな強みを持ち、広佛RBD(レクレーション・ビジネス地区)という位置づけの桂城は、08年より高級商業・居住プロジェクトとして計画が進められている広佛同城化の重要発展地区だ......

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お知らせ
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1)会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2017年9月号(vol.47)発行

 会報誌2017年9月号(vol.47)では、巻頭特集に中国「世代論」を取り上げました。78年から始まる改革開放政策により、急成長を遂げた中国経済。成長とともに人々の所得や生活水準も向上する中、消費や価値観、ライフスタイル、ニーズも目まぐるしく変化してきました。

 もちろん経済成長の度合いにより、沿岸部と内陸部、一線と二・三線級都市などの間で、こうした変化のスピードや幅には差があるものの、マーケティングの観点から中国消費の「今後」を占ううえで、注目され分析・議論されているテーマの一つが「世代論」でしょう。

 日本でも戦後の政治・経済の変遷やイベントを節目に、「団塊」や「新人類」、「団塊ジュニア」、「ゆとり」世代などと区分して論じることが多々ありますが、中国では生まれた年代をベースに「80後(ホウ)」や「90後」、つまり「1980年後の80年代に生まれた」世代など10年単位で区分されます。

 これまで中国での世代論研究は、まず“一人っ子”世代の「80後」にスポットライトが当たり、後付け的に「60後」や「70後」にも言及。さらにここ数年は「90後」が注目され、今後は「00後」が研究分析対象として注目されつつあります。もちろん、どの世代も学生から社会人になり、結婚、出産、子育てと同じ人生の歩みをたどるわけで、それぞれ子供を中心とした家庭のための消費が中核となるのですが、各世代が生まれ育った中国経済及び社会の状況や変化、ネットやデジタル機器の普及などにより、価値観やライフスタイルに差異があるのも実状です。

 また更には、若い世代だけでなく、経済的にも時間的にも余裕がありながら健康的で精力的な“若い”高齢者、つまり「アクティブシニア」とも呼べる60後世代が、今後の消費マーケットで無視できない存在感を示し始めています。拡大が続く中国消費市場攻略が命題とされる日本企業にとっても、こうした世代論的な研究分析に基づく洞察やトレンド予測力を高め、多様化するニーズに対応していく必要があるでしょう。

 そこで今回、少子化と高齢化が同時進行する中国全体の人口問題を踏まえながら、50後から00後の各世代の背景や特徴を詳細に考察し、今後の消費トレンドや発展の可能性について分析しました。

 次に、業界研究では、「見た目重視」や「ちょっといいもの」を追い求める「消費のアップグレード」トレンドを背景に、中国各地で爆発的な成長を見せる中国風茶飲料業界をピックアップしました。

 ユーロモニターの統計によると、16年の中国のコーヒー及びその他飲料販売店の売上は前年比8.2%増の926億元。なかでも「その他の飲料店(スイーツショップ、各種ドリンクバー、ミルクティーチェーン、従来型茶芸店、新型中国風茶飲料店等)」の販売額は14.5%増の413億元、21年には779億元に達すると見込まれるなど、急成長を見せる中国茶飲料。

 会報誌17年4月号で紹介した超人気の網紅(※ネット口コミ人気)店である「喜茶(HEYTEA)」を筆頭に、最近中国の各地で同じような“お洒落”で“ヘルシー”な茶飲料専門店が続々誕生。彼らに共通するのは「見た目の良さ」と「ハイクオリティ」で、中国若年層の「消費のアップグレード」ニーズの高まりを反映しているともいえます。

 そこで、中国茶飲料チェーン業界の発展経緯や消費者の趣向の変化などについて全体をおさらいしたうえで、最近流行りの中国茶飲料の注目チェーン店である「一点点」、「inWE因味茶」、「恋暖の初茶」、「芭依珊813」、「奈雪の茶」、「米芝蓮」、「TPLUS茶家」について、各店の人気の秘訣や成功の背景について調査・分析しました。

 中国コンビニ最前線レポートは、中国ネット通販プラットフォーム大手の京東(JD.com)が、今後5年間で中国全土に100万カ所以上オープンさせると発表した「京東コンビニ」について。

 ネット取引実績の成長率が14年の107%から15年は84%、16年は47%と減速傾向にあった京東は、このコンビニ100万店計画をベースに、農村地域に多く見られる従来型の“パパママ”商店を現代型モデルへ転換。同時に、京東のネット販売を農村市場にまで浸透させ、オフラインとオンラインを融合させた新しい運営モデルを目指そうとしています。

 京東のネット通販で培ってきた運営ノウハウやサポート体制、商品の仕入れルートに物流網をベースとして、農村部でコンビニ店舗網を広げることで、ネットとリアルの両取りを目論む京東コンビニの動向について考察しています。

 そのほか、以下のとおり、中国マーケティングやECに関する情報が盛りだくさんです。

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ニュースレター冊子『チャイナ・マーケット・インサイト』 
vol.47(2017年9月号)  もくじ 
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【巻頭特集】
『今後10年の消費を左右する90後と00後
 大きな潜在消費力を持つシルバー世代』
 中国世代論「50・60・70・80・90・00後」徹底分析

【業界研究】中国茶飲料業界
『「消費のアップグレード」が牽引、新・中国風茶飲料業界が爆発的成長』
 「お洒落」「ヘルシー」「見た目」がキーワード

【小売・流通現場】中国コンビニ最前線レポート
『ネットとリアルを融合 100万ヶ所の店舗を5年間でオープン予定』
 中国EC大手の京東(JD.com)が仕掛ける「京東コンビニ」店

【都市別調査】
山西省・太原
『新エネ車推進で大気改善 消費動向にも新風』

※詳細はこちら:http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical

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2)日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
  第114回「食の安心へ、厨房見える化」(2017年10月20日付)

 日経MJ(流通新聞)でコラム「中国&アジア商売見聞録」を隔週金曜日に掲載。上海を中心に、中国やアジアの見聞きした情報を現場目線からお伝えしています。

 第114回は「食の安心へ、厨房見える化」(2017年10月20日付)。最近、中国各地のレストラン内に設置されるようになった液晶広告パネル。各種広告が断続的に繰り返される中、その上部に“隠しカメラ”的な動画が映し出されている。キッチンホール全体からカットルーム、ガスコンロなどの細部に至る様子だ。その下にはレストランの衛生状態を「良好」「普通」「要改善」と3段階評価するスマイルマークも表示されている。

 中国調理協会の調査で、消費者が食品購入時や外食時に、味やヘルシーさよりも「安全性」を最も重視するという結果が出た。これまで、飲食店の厨房は「秘密地帯」で、部外者立ち入り禁止が一般的だったが、そこにメスを入れたのが、15年から食品薬品監督管理総局が全国展開している「明厨亮灶」プロジェクトだ。

 消費者がより安心して食事をできるよう、オープンキッチンや調理場がガラス越しで見えるようにするなど厨房の「透明化」を促す取り組みの一貫なのだが、その実態はいかに…。

 次回の掲載は2017年11月3日を予定しています。

※日経テレコンにて、バックナンバーをご覧いただけます。
(http://t21.nikkei.co.jp/)
  お問い合わせ先:日経中国(香港)社 e@nikkei.com.hk

※ダイジェスト版バックナンバーはこちら >>
http://www.cast-marketing.com/nikkeimj/

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3)Nikkei Asian Reviewで「中国&アジア商売見聞録」英語翻訳版掲載

 2013年5月から日経MJ紙で連載中のコラム「中国&アジア商売見聞録」の英訳が英語誌「Nikkei Asian Review(http://asia.nikkei.com/)」に掲載されております。
詳しくは下記リンクから。

「Shanghai spots get hot thanks to word-of-mouth advertising(SNS人気店の秘訣)」
https://asia.nikkei.com/Business/Trends/Shanghai-spots-get-hot-thanks-to-word-of-mouth-advertising

※バックナンバーはこちら >>
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