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【中国消費洞察メルマガ 第456号】~ベンチャーも熱視線!!中国エドテック業界~

中国ビジネスをマーケティング視点から再構築しよう!
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2021年2月3日 毎週水曜日配信・無料
【中国消費洞察メルマガ 第456号】
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 こんにちは。キャストグローバルの大亀です。

 先週、引っ越しました。浦東で、かつ同じマンション区(小区)内なので、ガラッと環境が変わるというわけではないのですが…。大家さんから、自分たちで住みたいので2月の契約満了で退去してほしいと。中国では通例、春節(旧正月)後に空室が出やすいのですが、何とか気に入った物件が見つかりました。

 不動産仲介の話によると、最近、外国から戻って住み始めるオーナーが増えつつあるとか。これもコロナの影響なのでしょう。実際に、大家さんも子供が外国から帰ってきて、今の場所が手狭になったので、戻ってくることにしたようです。

 上海に住みはじめて今年で17年目。今回で5回目の引っ越しでした。毎回同じ業者に依頼しているのですが、その変貌ぶりにはいつも驚かされます。荷造り用のダンボールやガムテープには、彼らの社名とフリーダイヤルがしっかりと印刷され、国内だけでなく、海外への引っ越しも対応とのこと。

 スタッフは全員お揃いで黄色のジャケットを着用。安徽省出身で、当初は都会での成功を夢見る“あどけなさ”と素人感がありましたが、今やまさにプロフェッショナルな仕事ぶり。人件費はほぼ据え置きにしてくれたのですが、ダンボール等の備品がしっかりと値上げされていました。このご時世、致し方ないですね。

 今週のコラムは中国オンライン教育(エドテック)業界についてです。では、中国消費洞察メルマガ第456号をお送りいたします。

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■大亀浩介の中国消費洞察ブログ >> http://okamekosuke.jugem.jp
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上海を中心に現地から中国消費&マーケティング情報を随時アップデート。
2011年末からの週刊メルマガも収録。中国市場攻略にぜひお役立て下さい。

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【目次】
 1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第456回)
   ◆コロナでオンライン教育ユーザー4.5億人に!!
    ~ベンチャーも熱視線!!中国エドテック業界~

 2. 新着コンテンツ一覧

 3. 新着統計データ一覧

 4. お知らせ
     会報誌「中国消費洞察」2020年12月号(vol.80)発行
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/newsletter/

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■コラム 「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第456回)
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【第456回】 コロナでオンライン教育ユーザー4.5億人に!!
 ~ベンチャーも熱視線!!中国エドテック業界~

 最近、上海の街中でよく見かける広告の一つが、オンライン教育です。エレベーターからバス停、地下鉄まで、至るところに「先生&生徒」という構図の広告を目にします。これも新型コロナの流行を機に、中国語でいう「補習」(塾)のオンライン化が一気に進んだからでしょう。

 Education(教育)とTechnology(技術)を組み合わせた「EdTech(エドテック)」。昨年2月のコロナ禍で、中国政府が推し進めた「休業休講不休学」(休業、休講でも学ぶことは止めない)というスローガンの下、アリババ系グループウェアの釘釘(ディントーク)を中心に授業をオンライン化。エドテック各社も無料レッスンなど大々的なプロモーションを展開し、それまでネットでの授業や学習に懐疑的だった家庭も、否応なしに“初体験”しました。

 中国調査会社の比達諮詢(BigData-Research)のレポート「2020年上半期中国オンライン教育業界発展報告」によると、20年6月時点で、中国のオンライン教育ユーザー数は4.5億人。18年末から約2.5億人も増えたとのことで、ネットユーザー全体の42.3%を占めています。

 こうしたニーズの高まりを受け、ベンチャー投資も活発に。20年1~11月に、オンライン教育業界での資金調達案件が89件にも上り、調達総額は388億元と、19年比で257%増でした。

 オンライン教育には英語や就学前学習、音楽やアート、職業教育など各種ジャンルがありますが、一番人気はやはり中国で「K12」と呼ばれる小中高生向けの学習塾。業界大手は2010年と19年にそれぞれ米ニューヨーク証券取引所で上場した好未来教育集団傘下の「学而思(Xueersi)」と、跟誰学集団傘下の「高徒課堂(Gaotu100)」。その他に、昨年シリーズGで計22億米ドルを調達した「猿補導(Yuanfudao)」、シリーズEで7.5億元調達した「作業帮(Zuoyebang)」も注目されています。

 こうした資金サポートを背景に、街中での大量広告が実現しているともいえますが、ネット大手も手ぐすね引いているわけではありません。淘宝(タオバオ)は教育事業部を正式に設立。抖音(TikTok)を運営するバイトダンス(字節跳動)も、数学教育の「你拍一」を買収。アリペイ(支付宝)もオンライン教育の集中運営プラットフォーム「支課堂」をリリースするなど競争がますます激化しそうです。

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◆2020年中国消費トレンド番付(7)
 ~小結(西)釘釘:コロナでユーザー急増の釘釘 教育分野でも主要アプリに

 釘釘(ディントーク)は、アリババ集団が2014年にリリースした無料のオフィスツールアプリだ。主に中小企業を対象としている。当初は阿里雲(アリクラウド)、淘宝(タオバオ)、天猫(Tモール)などからトラフィックを誘導し、結果的に短期間で幅広く普及。個人向けは微信(ウィーチャット)、ビジネス用途には釘釘という使い方が広まった。そうした中、今年の新型コロナウイルス危機で、釘釘が真の力を発揮した......

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◆2020年中国消費トレンド番付(6)
 ~小結(東)企業微信:微信の法人版、企業微信 私域運営の中核的存在に

 微信(ウィーチャット)の法人版である企業微信(WeCom)は、微信が企業を対象に開発したツールであり、内部管理と同時に顧客サービスにも使えるのが大きな特徴だ。企業微信は2016年にすでに運営を開始している。当初は企業内のコミュニケーションツールとして普及していたが、評価はあまり高くなかった。2019年末に、微信のエコシステム(ビジネス生態系)に正式に組み込まれることで、内部管理から顧客管理のツールへと機能を拡大し、人々の注目を集め始めた......

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◆2020年中国消費トレンド番付(5)
 ~関脇(西)ライブコマース:ライブコマース人気が持続 今年も見事にランクイン

 ライブコマースは、2019年にも番付に登場しているが、その発展に伴い、今年も再度ランクインを果たした。コロナの流行期、オフラインの消費現場はほぼ完全に動きを止めた。ライブコマースは“瀕死”状態の各社にとって、生き残りを賭けた重要なマーケティングツールとなった。ライブ配信専用のスタジオからだけでなく、店舗や工場、農地など現地から、2020年はあらゆるジャンルの人々がライブ配信で商品を販売する年となった......

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◆2020年中国消費トレンド番付(4)
 ~関脇(東)クラウドエコノミー:仕事、授業、娯楽も“雲”の上で

 新型コロナウイルスの流行後、中国で「宅」(オタク)と称される巣ごもり生活が人々の日常の基本となった。人々は生活の様々な要素を、“雲”(クラウド)上のプラットフォームに移行。クラウドショッピング、クラウドトレーニング、クラウドディスコ、クラウドトラベルなど、中国で「雲経済」と称されるクラウドエコノミーが人気を集めた.......

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■新着統計データ一覧
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※下記の統計データを閲覧するには「中国マーケティングEC会員」のログインIDとパスワードが必要ですが、現在は「無料」で公開しています。

◆オンライン教育のユーザー規模及び利用者の割合(2020年6月時点)

 CNNIC(中国互聯網絡信息中心)が公表した第46回インターネット発展報告によると、2020年6月時点における、中国のオンライン教育ユーザー数は3.81億人......

(詳細はこちら)
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統計データ一覧はこちら >> 
http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Marketing&Cmd=DataList&Action=NewAll&Class2=29

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■お知らせ
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◆会報誌「中国消費洞察」2020年12月号(vol. 80)発行

 会報誌2020年12月号(vol. 80)では、2016年から毎年の年末に取り組んでいる中国消費トレンド番付を発表しました。今年1年を振り返り、中国の消費現場やトレンド、消費者動向、ネット、小売流通など、顕著となったトピックスや事象などをピックアップしました。

 これといった注目すべきトレンドやトピックスがなかった昨年(2019年)は、正直横綱を何にするか悩んだほどでした。一方、今年はなんといっても、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が圧倒的な存在感を示しています。今年前半の消費を低迷させたダメージだけでなく、それを遥かに凌ぐほどのインパクトを、中国の政治、経済、社会から、人々の消費行動、生活様式、仕事、教育、ライフスタイル、娯楽、さらには価値観、人生観に至るまで広範囲に及ぼしました。

 番付である以上、東西に分けて横綱から大関、関脇と格付けするのが一般的ですが、今年はあえて東西共通でこの新型コロナを横綱にしました。仮に東の横綱に新型コロナを持ってきたとして、西に何を持ってくるべきか、まったく想像すらできなかったのが実状です。そのくらい新型コロナのインパクトは計り知れません。

 中国だけでなく、世界にとっても、驚天動地の変化をもたらした新型コロナ。これまでの経済・社会構造、生活スタイル、価値観など、ほとんどすべてがガラリと変わり、「ニューノーマル(新しい日常)」の一言では片付けられないほどの衝撃を、全世界の人たちに与えました。

 まだ世界中で感染が広がる中、急ピッチで開発が進められたワクチンがようやくイギリスとアメリカで接種を開始。世界中にワクチンが行き渡り、元の経済活動や生活様式に戻るにはもうしばらくかかるでしょうが、それでもコロナ収束に向けた第一歩を踏み出せたと言えるでしょう。

 今年1月に大規模な新型コロナの感染拡大(パンデミック)が始まった中国・武漢での都市封鎖(ロックダウン)のニュース映像は、世界中に衝撃を与えました。が、まさかわが町でも同じような状況になろうとは、当時誰ひとり思ってはいなかったでしょう。

 日本もこの被害を免れることはできず、感染拡大とともに、誰もが待ち望んでいた東京オリンピックの開催を延期。第三波が今まさに猛威を奮っている中、通常の経済活動もままならない状況が続いています。

 こうした世界各国のコロナの惨状を尻目に、いち早く経済活動を回復させた中国。国外からの感染を未然に防ぐ水際対策も徹底し、生産だけでなく消費のほうも、昨年とほぼ同レベルの状態にまで戻しています。

 11月11日の「独身の日」前後に開催された双11(ダブルイレブン)セールでも、アリババ(天猫)が取引額4,982億元と、昨年の2,684億元からほぼ倍増。同様に2,715億元だった京東(JDドットコム)などを含めたネット全体でも、取引額が8,403億元という驚異的な記録を打ち立て、世界中に旺盛な中国消費の健在ぶりをアピールする形となりました。

 関脇以下も、実は新型コロナと深く関わるトレンドやトピックスが目白押しとなっていますが、あえて特筆すべき事象をピックアップしています。中国で事業を展開する日本企業にとっても、知っておくべき、また注視しておくべき視点やテーマも考慮しながら選出しました。今後の中国ビジネスのあり方すら変えうる今年の消費トレンド番付は必見です。

 次にトレンドウォッチとして、中国人の家(住居)や家庭生活の意識について特集しています。近年の所得水準向上に伴い、より良いモノ・サービスを求める「消費昇級」(消費アップグレード)トレンドが広がる中、生活のクオリティにこだわる人が増えています。

 家庭生活に関連する消費は、今や消費者が最もグレードアップしたいと考えているジャンルの一つ。なかでも健康食品、ハイテク家電、高品質の家具・インテリアの需要が伸びる中、特に若い消費者層ほど、ライフスタイルに対するこだわりが強い傾向があります。

 ストレスの多い都会での生活で、日々大きな焦りにさらされている1980年代生まれの「80後」(現在30代)や90年代生まれの「90後」(現在20代)世代。社会的に中堅勢力になりつつある彼らは、公私ともに重い生活の負担やプレッシャーを抱えています。そんな彼らにとって、家庭生活は心の拠り所であり、安息の場所とも言えるでしょう。

 彼らが家庭生活を重視する傾向は、消費にも顕著に表れています。中国経済情報メディア大手の第一財経傘下のCBNDataによると、ここ3年間で、家庭関連グッズの消費は安定的に成長しているもよう。その中心となっているのは、やはり「80後」と「90後」世代の若年消費者層です。

 新型コロナウイルスの流行は、人々の生活意識を大きく変化させました。多くの人が家庭生活の重要性に目覚め、家族と過ごし、食事を共にし、一緒に映画を観たりするなどして楽しみを見出すようになりました。この現象は消費データでも、家族の生活環境を改善する商品やサービスの消費増として如実に表れています。

 そこで今号では、中国人の家や家庭生活に関する意識調査レポートをもとに、アフターコロナの生活理念の変化や衛生・除菌習慣、「新中式」と呼ばれる新しい居住環境・家具・インテリアのスタイル、「養生」生活トレンド、不眠・睡眠不足の悩みと解消方法、自炊需要とオープンキッチン人気、スマート浴室、子供やペットなどの視点から、中国人の現在のリビング・ライフの意識やニーズに迫っています。

 そのほか、以下のとおり、中国消費やマーケティングに関する情報が盛りだくさんです。

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会報誌『中国消費洞察』 
2020年12月号(vol. 80)  もくじ
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【巻頭特集】2020年中国消費トレンド番付
東西横綱にはもちろん「新型コロナ」!!
コロナでさらに伸展した中国スマホ経済・社会

【トレンドウォッチ】中国人の「家(住居)」意識調査レポート
健康・スマート・個性重視がますます顕著に
コロナで変わる中国「家庭生活」トレンド分析

【マーケティングレポート】「雲」の上の生活へ 〜完〜
リアル命のサービスも工夫凝らして新業態

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