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「キャスト中国ビジネス」中国マーケティング&データ会員コース
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2021年6月23日 毎週水曜日配信・無料
【中国消費洞察メルマガ 第475号】
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こんにちは。キャストグローバルの大亀です。
先週は北京への出張でした。昨年10月に日本から上海に戻ってきて以来、初のフライト。久々の空港や機内の雰囲気は、どこかワクワク感もありいいものですね。ジメジメとした梅雨空の上海から一転、カラッと晴れた北京。この時期の北京は、日陰や夜には涼しさが残る初夏の暑さで快適でした。
北京ではいつも光明飯店(ホテル)に宿泊しています。日本大使館のすぐそばで、日本料理店が集まる「好運街」(ラッキーストリート)も近く、色々と便利です。ホテル内にも日本料理店とセブンイレブンがあり、ウォシュレットも完備しており、日本人にはホッとします。
日本大使館のほかに、アメリカやフランス、インド大使館も近くにあり、外交官らしき外国人もたくさん。光明ホテル横の同じ敷地内には光明公寓という居住エリアもあり、アパートのほかに一戸建ての別荘群があります。その一戸建ての月の家賃が、なんと6万元(約100万円)というから驚きです。
実はアメリカ留学時代のルームメイトが外交官としてアメリカ大使館勤務となり、現在は上海なのですが、2年前は北京で勤務。この一戸建てに住んでいて、部屋がたくさんあるから泊まりに来たらと誘われていたのですが…。そんなに高い家賃なら一度行けばよかったと後悔先に立たず…です。
今週のコラムは、中国人のビールを飲む習慣の変化についてです。では、中国消費洞察メルマガ第475号をお送りいたします。
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■大亀浩介の中国消費洞察ブログ >> http://okamekosuke.jugem.jp
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2011年末からの週刊メルマガも収録。中国市場攻略にぜひお役立て下さい。
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【目次】
1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第475回)
◆中国でも冷たいビールが当たり前に??
~ビールで喉の乾きを癒す中国人が増加中??~
2. 新着コンテンツ一覧
3. 新着統計データ一覧
4. お知らせ
会報誌「中国消費洞察」2021年5月号(vol.84)発行
(詳細)http://www.cast-marketing.com/newsletter/
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■コラム 「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第475回)
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【第475回】 中国でも冷たいビールが当たり前に??
~ビールで喉の乾きを癒す中国人が増加中??~
中国では、上海などの大都市でもいまだにレストランでビールを注文するときには必ず「冰的」と付け加えます。これは冷蔵庫で冷えたビールの意味で、東北のほうでは「涼的」、また広東など南では「凍的」とそれぞれ言い方が変わります。キンキンに冷えた飲み物は身体によくないという漢方医学に基づく習慣が根強く残っており、「常温」のビールを飲む中国人も多くいます。
日本に初めて旅行した多くの中国人が一番驚くことの一つが、レストランで出される水です。必ず氷が入っており、外は氷点下の温度でも、どうしてあんな冷たい水を飲むの?と不思議がっています。中国からの旅行者が多く集まる場所にあるコンビニでは、常温のミネラルウォーターも販売されており、私も実はその常温の水をよく購入していました。
このように、冷たい水やビールを敬遠していた中国人ですが、それも徐々に変化しつつあるようです。あるアンケート調査で、全体の58.4%が冷たくて爽やかな口当たりを求めてビールを飲むと回答。また喉が渇いた時のためにビールを購入すると答えた人も34.4%で、実際に喉が渇いた際にビールを飲むと回答した人も61.4%と、ビールが日常生活に深く浸透しつつあることが伺えます。
一方で、日常的な喉の渇きを癒すためにビールを飲むと答えた回答者のうち、56.8%がモルトの味を重視。また52%が泡のきめ細かさにこだわっているとのこと。また別の調査でも、「一般に家で飲むのは麦芽濃度が8度以上で酒の味が濃く、泡の多いカールスバーグやバドワイザーなどが多い。3~7度のビールは味が薄く、飲んでいてもつまらない」という声が聞かれたようです。
サントリーが上海のビール市場に参入した頃は、消費者を集めたグループインタビューで日本のビールを試飲させたところ、濃すぎて美味しくないと。やはり薄い味のビールのほうがいいとのことで、結局薄めのビールを販売せざるえをえなかったと、かつて聞いたことがあります。それが今や半分以上の人たちがモルトの味を重視するようになったとは…。当時、誰が想像したでしょうか。
冷たくて味わいのあるビールを求めるようになった中国消費者。友人たちと楽しい気分になるために飲むと回答した人が半数以上もいる一方で、ストレス軽減や心身のリラックス、孤独を忘れるためと答えた人も。仕事や家庭などで多くのプレッシャーに晒される現代人の悲喜こもごもが目に浮かぶようで、中国も日本と変わらなくなってきたなぁと感慨に耽けました。
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◆中国「新中間層」調査分析レポート(1)
~3億人の「新中間層」をいかに攻略するか ?
当会報誌では過去数回にわたり、中国消費の今後の主力となる1995年以降生まれの「Z世代」をレポートしてきた。今号では、もう1つの新興消費者層として注目を集める「新中産層(新中間層)」に着目する。世界最大規模の中産階級(中間)層人口を誇る中国。 中間層とは、社会成層の資本家階級(支配層)と労働者階級(被支配層)との中間に位置する階層のことを指す......
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◆中国ソーシャルEC市場調査レポート (12)
~ソーシャルECのさらなる発展のカギは? サプライチェーン強化と「私域」
ソーシャルECは、従来型Eコマースモデルに比べ、SNS(ソーシャルメディア)の情報拡散に大きく依存しており、顧客獲得や参入のコストが低いのが特徴だ。中小のECショップの多くがソーシャルECプラットフォームに参加しているのもこの理由が大きいだろう......
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◆中国ソーシャルEC市場調査レポート (11)
~ソーシャルECの成長を下支え ミニアプリとショート動画
ソーシャルEC業界が成熟するに伴い、競争も激しさを増している。新たなトラフィックの獲得が勝敗の大きなカギとなる中、今後、ソーシャルECの大きなトラフィック源となることが期待されているのが、ミニアプリとショート動画の2つだ......
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◆中国ソーシャルEC市場調査レポート (10)
~ソーシャルECが新たな市場を創造 SaaSなど関連サービスが成熟
多くのブランドや商店がソーシャルEC領域におけるトラフィックの重要性を理解はしていても、具体的にどのように運営すればよいのかわかっていないの実状だ。微博粉絲培訓、公衆号培訓、抖商(抖音活用EC)培訓など、ソーシャルEC運営のための研修サービスが増加傾向にある......
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◆オンライン教育のユーザー規模及び利用者の割合(2020年6月時点)
CNNIC(中国互聯網絡信息中心)が公表した第46回インターネット発展報告によると、2020年6月時点における、中国のオンライン教育ユーザー数は3.81億人......
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■お知らせ
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◆会報誌「中国消費洞察」2021年5月号(vol. 84)発行
会報誌2021年5月号(vol. 84)では、巻頭特集で中国の健康消費トレンドを取り上げました。新型コロナウイルスの流行で、健康意識の高まりが以前にも増して加速した中国。これまでは、病気になってはじめて意識した健康でしたが、今や病気にならないためにどうすべきかといった予防的要素も強まっています。
日々の生活から飲食、スポーツなど、健康的かつ若々しく日々を送るためにどうすべきかといった意識が芽生える中、これまで健康生活に対して受け身だった態度も、より積極的に追求していこうというムードへと変化しています。
飲食面では、機能性食品の人気が高まる一方で、中国(漢方)医学に基づいた、中国で「養生」と称される健康改善や促進にも注目が集まっています。中高年だけでなく若者も、低カロリーや低脂肪を心掛けるなど、目的意識を持った食生活を通して、健康促進に努める風潮が広がりつつあります。
日常生活においても、スマートウォッチをつけたり、仲間とランニングをしたり、トレーニングやヨガなどで健康でバランスの取れたライフスタイルを目指す若者が増加中。オンライン診療や処方など、新しい医療チャネルを普及し、利用者の数も上昇しています。また自身や家族の生活を保障するために、保険の購入などにも注目が集まっています。
消費に関しては、特に若年層で、主要な消費チャネルとなったネット通販が、健康消費でも存在感を増しつつあります。ここ数年絶大な人気を誇るライブコマースが、専門知識や商品の特徴などを直接かつ視覚的に消費者に伝えることができるといった理由から、健康関連消費においても重要なチャネルと目されています。
そこで今号では、アフターコロナ時代を迎えた中国で、若年消費者の健康意識や関連消費がどのように変化したか、そして今後どのようなトレンドが予想されるかについて考察しました。健康のためなら出費を厭(いと)わない人が6割を超える中国の若者の健康意識から、低カロリーからバランス重視へとシフトする若年層の食事観、さらには運動したいが実行が伴わない若年層のスポーツ・トレーニング観などを深堀りします。
そして、保険の購入やライブコマースなど若年層の健康関連消費の実態から、若い“新健康消費者”を5つ類型に分けて健康消費や関連商品を分析。またニーズを捉えた新商品・ブランドが続々登場する中国健康消費のニュートレンドについて、ケーススタディを交えながら調査・レポートしています。
次に業界分析として取り上げたのが、中国のコンビニ市場です。少々割高でも、より良いモノやサービスを求める「消費昇級」(消費アップグレード)トレンドを背景に、市場を急拡大してきた、中国で「便利店」と称されるコンビニエンスストア(以下、コンビニ)業界。百貨店やスーパーの低迷を尻目に、モールとともにコト(体験)や便利さを求める中国の消費者から支持を集めていました。
しかしネットスーパーやフードデリバリーが普及するに伴い、特に都市部では以前のような勢いに陰りが見え始めていた矢先、新型コロナウイルスが追い打ちをかけました。美団(メイトゥアン)や餓了么(ウーラマ)、京東到家など宅配代行プラットフォームを利用してデリバリー業務を始めたコンビニ店も数多くありますが、それでもコロナ禍の外出制限は大きな打撃となりました。
そうした中、確かに新型コロナの影響を受けながらも、2020年の中国コンビニチェーンの売上は、前年比6%成長し、店舗数は20万店近くにまで増加しました。成長のボトルネックに達した側面も垣間見える中国コンビニ業界。コロナによる来客数の減少や閉店の増加、単位面積当たりの売上減などマイナスの影響が続く中、小売業界の中では比較的高い成長を保ったようです。
上海など大都市では、ネットスーパーがコンビニの市場パイを奪った感が拭えませんが、中国全土で見ると、まだ潜在的な成長余地は大きいのかもしれません。実際に、中国で「下沈」と称される、三線級以下の地方都市や農村地区での出店攻勢も盛んとなっており、地理的な拡大傾向も続いています。
さらには店舗経営のデジタル化も進み、7割以上のコンビニチェーンが会員システムを導入するなど、オンライン業務の拡大に取り組んでいます。
アフターコロナの時代となり、また「十四五」(第十四次五ヵ年計画)の初年度となる今年、中国政府が国内消費の喚起を積極的に推進する中、中国のコンビニ業界はどのような発展を遂げるのか?中国消費者の消費意識の変化が、コンビニ業界にどのような影響をもたらすのか?について、調査・分析しています。
そのほか、以下のとおり、中国消費やマーケティングに関する情報が盛りだくさんです。
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会報誌『中国消費洞察』
2021年5月号(vol. 84) もくじ
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【巻頭特集】中国健康消費トレンド調査分析レポート
健康市場も若者を意識した戦略が必須に
存在感増す中国若者の健康消費トレンドを斬る
【業界研究】中国コンビニ業界調査レポート
ネットスーパーやフードデリバリーとの競争に直面
「下沈」市場開拓進む中国コンビニ市場のいまに迫る
【マーケティングレポート】オンライン医療 完
海外進出、次のBAT 5Gで更なる可能性も
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