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【中国消費洞察メルマガ 第499号】~bilibiliの公式ビジネスプラットフォーム「花火」とは??~

中国ビジネスをマーケティング視点から再構築しよう!
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2021年12月15日 毎週水曜日配信・無料
【中国消費洞察メルマガ 第499号】
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 こんにちは。キャストグローバルの大亀です。

 中国で長らく生活している方で、湘菜(湖南料理)がお好きな人も多いのではないでしょうか。唐辛子をふんだんに使った「辣」(辛い)味の料理が有名です。辣といえば、四川と貴州料理も有名ですが、前者は「麻」(痺れ)が、また後者は「酸」(酸っぱさ)がブレンドされた辛さ。一方、湖南料理はまさに「辣」のみで、現地で食べると舌が焼けるほどの辛さです。

 湘菜は、中国では「土菜」と称される素朴な“田舎風”料理も特徴の一つ。しかし先日、上海で訪れた湘菜レストランは、今風のシックな落ち着いた照明で、オープンテラス席も用意。ロブスターやスッポンなど高級食材を使ったメニューもあるなど高級志向です。

 湘菜といえば赤と黄色の唐辛子がたっぷりと乗った魚頭が有名ですが、ローカルフードでは黒い臭豆腐も人気です。高級レストランながら臭豆腐を注文すると、ウェイターから「大衆点評で投稿してくれたらプレゼントしますよ」と。ではぜひともというと、「では微信交換してくれますか?」と。

 「どうして微信を?」と不思議そうにしていると、「投稿のための文章を送ります」とのこと。「洗練された内装で、味も申し分なく…」と書かれたサンプル文をそのまま写真を添えて投稿し、臭豆腐をゲットしましたが…。自分の言葉で書いたほうが良かったかなと、少々悩んでしまいました。

 今週のコラムは、動画配信・投稿サイトのbilibiliで、広告など企業の活用方法についてです。では、中国消費洞察メルマガ第499号をお送りいたします。

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■大亀浩介の中国消費洞察ブログ >> http://okamekosuke.jugem.jp
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上海を中心に現地から中国消費&マーケティング情報を随時アップデート。
2011年末からの週刊メルマガも収録。中国市場攻略にぜひお役立て下さい。

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【目次】
 1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第499回)
   ◆企業向け公式アカウント「藍V」も使い方次第??
    ~bilibiliの公式ビジネスプラットフォーム「花火」とは??~

 2. 新着コンテンツ一覧

 3. 新着統計データ一覧

 4. お知らせ
     会報誌「中国消費洞察」2021年11月号(vol. 89)発行
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/newsletter/

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■コラム 「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第499回)
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【第499回】 企業向け公式アカウント「藍V」も使い方次第??
 ~bilibiliの公式ビジネスプラットフォーム「花火」とは??~

 中国の若者にアピールするツールとして、欠かせない存在になった動画配信・投稿サイトのbilibili。では実際に日本企業としていかにbilibiliを活用すべきなのか?

 もちろん広告出稿のほかに、bilibili制作のバラエティやeスポーツ番組のスポンサーになるのも一つの手でしょう。またUP主と提携して、商品の開封+説明、機能テスト、さりげなくアピールするプレイスメント動画などを制作してもらうのもアリでしょう。

 もう一つ忘れてはならないのが、「藍V」と称されるbilibiliの企業向け公式アカウントです。取得には申請と審査を必要します。取得すると、アイコンの右下部に青い稲妻のマークが付与され、ユーザーからの信頼もより高まるでしょう。

 ただこの藍Vアカウントですが、bilibiliならではの一工夫が必要となります。つまりbilibiliに集まる若いユーザーが求める奇抜さや独創性が必要なのです。

 例えば、新興の高級アイスキャンデーブランド「鐘薛高(Chicecream)」。会社ではなく個人の“グルメUP主”という人物設定で、あえてブランド宣伝色を弱めています。なおかつアイスキャンデーに関する動画は一切なし。被り物をした“怪しげ”な男性がユニークな調理動画などを配信し、2021年4月の新規フォロワー数は7.5万人、新規再生回数524.7万回、投げ銭5.8万回を記録。2021年5月20日には1日の動画再生ランキングでトップに立つほど話題を集めています。

 bilibiliは2020年7月に、企業とUP主をマッチングするための公式ビジネスプラットフォーム「花火」の運営を開始しました。UP主側には、ビッグデータに基づき、価格提示の際の参考価格、受注プロセス管理、プラットフォーム上での決済機能などのサービスを提供。企業向けには、スマート機能によるUP主の推薦、各種データ提供、複数プロジェクトの共同管理などのサポートを提供しています。

 現在、花火へのUP主やMCN企業の登録は、全面開放されており、UP主は条件を満たせば、自由に登録申請が可能。企業側も、自ら登録するか、代理店を通すことも可能となっています。

 企業が広告を投稿する際、最終的にターゲットになるのはUP主のフォロワーたちです。花火のデータを使うことで、UP主のフォロワーの男女比、年齢比率、アクティブフォロワー数、フォロワーの傾向などを入手できるようになります。花火を通して、企業とUP主のマッチングだけでなく、広告効果を最大限高める可能性が高まるわけですから、使わない手はないでしょう。

バックナンバー一覧はこちら >> http://www.cast-marketing.com/okamekosuke/

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■新着コンテンツ一覧
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◆2021年中国消費トレンド分析レポート(2)
 ~アフターコロナの中国消費はどう変わる? オンライン消費、家庭生活、健康志向から考察

 アフターコロナの中国消費について、消費のオンライン化、家庭生活重視、健康意識向上の3つの大きなトレンドから眺めていこう。新型コロナウイルスがの流行する前から、中国はすでに世界で最もデジタル化の進んだ国の1つだったが、コロナの流行がは消費のオンライン化をさら更に加速させた......

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◆2021年中国消費トレンド分析レポート(1)
 ~アフターコロナと双循環で中国消費はどう変わる?

 新型コロナウイルスの流行は、世界の消費に大きな打撃を与えた。一方で、中国は厳格な隔離対策が功を奏してか、経済と消費はすでにほぼ元の状態にまで回復している。2020年に、中国経済は世界主要国の中で唯一のプラス成長を実現。実質GDP(国内総生産)成長率は前年比2.3%増を記録。同時に初めて100兆元の大台を突破し、101.6兆元に達した......

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◆中国生鮮EC(ネットスーパー)業界調査レポート(20)
 ~中国生鮮ECの今後の発展トレンド コロナでミールキット市場が急成長

 新型コロナウイルスの流行により、生鮮EC(ネットスーパー)は再び大きな成長の機会を得た。同時に業界の競争も新たな段階に突入したといえる。既存のオフライン型の大手スーパーも、オンラインチャネルの開拓をスピードアップした。既存大手の参入により、生鮮EC業界はさらに拡大傾向となり、今後は企業間の競争も激化が予想される......

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◆中国生鮮EC(ネットスーパー)業界調査レポート(19)
 ~食材にこだわりながら節約も 都市・世代間で消費行動に違い

 叮咚買菜(ディンドン)が発表した「2020年線上買菜大数据」(オンライン生鮮購入ビッグデータ)によると、2020年は新型コロナウイルスの流行に伴い外出を控える人が多かったが、人々の飲食のクオリティに対する要求は低下しなかったという。逆に、食によりお金を掛けた人も少なくなく、新鮮で質の高い食材の売上は大きく上昇したもよう......

(全文はこちら) ※『中国マーケティング・EC会員』IDにてログインの上ご覧ください。
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■新着統計データ一覧
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※下記の統計データを閲覧するには「中国マーケティングEC会員」のログインIDとパスワードが必要ですが、現在は「無料」で公開しています。

◆中国の家電EC取引規模(2021年予測)

 網経社のEコマースビッグデータベース「電数宝」によると、2021年、家電EC業界の取引規模は8,320.2億元、前年比18.49%増が見込まれている......

(詳細はこちら)
http://www.cast-marketing.com/_file/MarketingReport/PDF_File_4219.pdf

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■お知らせ
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◆会報誌「中国消費洞察」2021年11月号(vol. 89)発行

 会報誌2021年11月号(vol. 89)の巻頭特集では、中国で最近よく話題となる「新消費」に迫りました。EC(電子商取引)だけでなく、SNSやTikTokなどニューメディアの強みを最大限活かしながら、新商品を開発・販売する“新しい”消費ブランドが続々と誕生。今や、既存のメーカーやブランドを凌駕するほどの勢いがあります。

 2020年には、中国GDP全体の54%を占めるに至った消費が、中国経済成長の牽引役を担うようになっています。なかでも、Eコマース(電子商取引)は、中国の消費成長を支える重要な存在です。2020年に、ネットの実物小売総額が中国の社会消費品小売総額(小売全体)に占める割合は24.9%に達し、内需拡大とともに、中国で「消費昇級」と称される消費アップグレードトレンドにも大きく貢献。このEコマースの急成長が、中国を「新消費」の時代へと導いた最大の原動力といえるでしょう。

 「新消費」というキーワードは、2015年11月23日に中国政府の国務院が公布した「『新小売』の主導的効果を積極発揮し、新たな攻撃力・動力育成を加速することに関する指導意見」の中で初めて登場しました。この文書では、「従来型消費システムのアップグレードと、新しい消費の振興を主要内容とする『新消費』」という表現で用いられています。

 実際のところ、新消費とは、「デジタル技術などの新技術のほか、オンラインとオフラインの融合をはじめとする新たなビジネスモデル、そしてSNS(ソーシャルネットワーク)やニューメディアの活用から生まれた新たな消費行為」と定義できるでしょう。

 5G、IoT(モノのインターネット)、ビッグデータ、人工知能(AI)などの新技術の急発展や普及に伴い、従来型の小売業の変革が加速。供給サイドではオンラインとオフラインの一体化やプラットフォーム化が進み、地域コミュニティ(社区)化、サービスの製品化、マーケティングの社群(ネットコミュニティ)化などがトレンドとなっています。

 消費者サイドからも見ると、1990年〜94年生まれの「90後」、95年〜99年生まれの「95後」、2000年以降生まれの「00後」世代といった若い消費者層が台頭。中国で「圏層」と称される“お仲間”消費やパーソナライズが浸透し、品質重視など新たな消費ニーズが新消費発展の大きな牽引力となっています。

 そこで、今号では新消費時代の消費トレンドや変化、ニーズをどのように読み取り、そして企業はこの新消費とどのように向き合うべきかについて調査・分析しました。新消費を特徴づける7つのキーワードから、デジタル化が変革をもたらした新しいバリューチェーン、「後浪」(新) vs 「前浪」(旧)ブランド間のバトル、新消費の成功ジャンルと「90後」世代との相関関係などについて、成功事例のケーススタディとともにレポートしています。

 次に業界研究として、中国で急成長するプレミアムコーヒーと新興カフェブランドを取り上げました。

 中国主要経済メディアの第一財経傘下の新一線都市研究所が、2021年に公表した「上海コーヒー消費指数」によると、現在、上海市内のカフェ(コーヒーショップ)数は6,913店で、世界で最もカフェの多い都市に浮上。人口1万人当たりのカフェ店舗数も上海が2.85店で、ロンドンやニューヨーク、東京などとほぼ肩を並べているようです。

 上海にあるカフェのうち、42.99%はチェーン店で、そのうち35%は、スターバックスや英系のコスタコーヒー(Costa Coffee)といった大手チェーン。また半数以上が中国で高級・高品質なコーヒーを意味する「精品珈琲」、つまり、日本ではプレミアムコーヒーやスペシャリティコーヒーと呼ばれ、生豆を選別し、新鮮なローストで正しく抽出されたコーヒーを扱っています。

 上海のカフェブームの背景には、中国のコーヒー消費量の急増があります。コーヒーブームは一線・二線など各地の主要都市を席巻し、すでに地方都市へも拡がりを見せているようです。ロンドンにある国際コーヒー機構(ICO)のデータによると、中国のコーヒー消費は現在、毎年15~20%増のスピードで急成長中とのこと。世界平均の2%と比較すれば、そのすごさがわかるでしょう。

 中国税関総署のデータによると、2021年上半期に中国に輸入されたコーヒー豆の総量は、6,177万キログラムで、前年同期比で104.3%増。輸入総額は2.38億米ドルで、同じく前年同期比76%増でした。中国の企業情報サイト「企査査」のデータでも、中国のコーヒー関連企業は現在15万社を超えているもよう。2021年の1月から9月だけでも、1.8万社が新たに会社登記したようです。

 ベンチャーキャピタルのコーヒー市場への注目度も高まっています。2020年から2021年7月にかけて、中国ではコーヒー関連で50件近く資金調達され、2021年の1月から7月だけを見ても、同業界での調達総額は63億元に達しています。

 売り上げの水増しを理由に米ナスダックから上場廃止に追い込まれたラッキンコーヒー(瑞幸咖啡)が2.5億米ドルの融資を獲得したほか、新興のプレミアムコーヒーチェーンのマナーコーヒー(Manner Coffee)やエムスタンド(M Stand)、シーソーコーヒー(Seesaw Coffee)のほか、カナダ系のティム・ホートンズ(Tim Hortons)なども多額の融資を獲得。

 またサターンバード(三頓半)、永璞珈琲、時萃(SECRE)などのインスタントコーヒーブランドも融資のターゲットに。アリババ傘下の生鮮スーパーの盒馬(フーマー)も、雲南省昆明に「盒馬咖啡」をオープンさせました。

 そこで今号では、中国におけるコーヒー市場にスポットライトを当て、その現状や消費昇級(アップグレード)トレンド下における消費者ニーズの変化を分析。さらに、マナーコーヒーに代表される新興のプレミアムコーヒーブランドをいくつか紹介しています。

 そのほか、以下のとおり、中国消費やマーケティングに関する情報が盛りだくさんです。

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会報誌『中国消費洞察』 
2021年11月号(vol. 89)  もくじ
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【巻頭特集】中国「新消費」調査分析レポート
「90後」世代とデジタル化が“新しい”消費を牽引
中国「新消費」時代といかに向き合うべきか!!

【業界分析】中国カフェ市場調査分析レポート
消費昇級と新小売トレンド下でカフェ競争が白熱!
個性と品質重視のプレミアムコーヒーが人気に!

【マーケティングレポート】注目 KEY WORD
中国版D2C「私域」②
SNS時代の王道マーケティング

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