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【中国消費洞察メルマガ 第544号】~競争激化のコンビニ市場で日系3社も奮闘!~

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2022年11月9日 毎週水曜日配信・無料
【中国消費洞察メルマガ 第544号】
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 こんにちは。キャストグローバルの大亀です。

 先月は日本からの出張者が二組重なりました。上海での出張者アテンドは、かれこれ3年ぶりでしょうか。ウェブ会議でしかお目にかかっていないクライアントとも“初対面”し、改めてリアルでの交流は大事だと実感しました。

 そのうちのお一人が会食時に「実は手相が見れるんです」と。早速、右手を差し出して占ってもらいました。金運、仕事運、結婚運など的確な内容で、いずれも納得でした。少し気になったのが健康運。生命線が若干ぶれているから、60歳以降は気をつけたほうがいいと。

 確かに長い中国生活での飲酒や運動不足で、身体にはガタが来ているでしょう。今後10年間、お酒を節制しながら、ジョギングなど軽めの運動をしていこうと思っていたところ、別のクライアントから「毎日ほとんど歩いてないですよね?」との指摘が…。

 微信(ウィーチャット)上では、繋がっている友人の毎日の歩数が、「微信運動」という機能で閲覧できます。そこでいつも私が数百歩で最下位争いをしていると。確かにライドシェアの滴滴(DiDi)を多用していますし、本当に日々歩いていないと猛反省。毎日まずは5,000歩を目標に、60歳以降に控えたいと思います。

 今週のコラムは、競争激化ながら日系3社も奮闘中の中国コンビニ市場についてです。では、中国消費洞察メルマガ第544号をお送りいたします。

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■大亀浩介の中国消費洞察ブログ >> http://okamekosuke.jugem.jp
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上海を中心に現地から中国消費&マーケティング情報を随時アップデート。
2011年末からの週刊メルマガも収録。中国市場攻略にぜひお役立て下さい。

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【目次】
 1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第544回)
   ◆苦境にあえぐ小売業で着実に成長を維持
    ~競争激化のコンビニ市場で日系3社も奮闘!~

 2. 新着コンテンツ一覧

 3. 新着統計データ一覧

 4. お知らせ
     会報誌「中国消費洞察」2022年10月号(vol. 98)発行
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/newsletter/

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■コラム 「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第544回)
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【第544回】 苦境にあえぐ小売業で着実に成長を維持
 ~競争激化のコンビニ市場で日系3社も奮闘!~

 ネット通販からはじまり、フードデリバリー、ネットスーパー、さらにはコロナと巣ごもりが加速する中国生活。その一番の煽りを食っているのが、リアルの小売業態でしょう。中国小売業は、2013年の前年比9%増の成長を境に低成長を持続。2019年には2%減、2020年も5%減とマイナス成長になりました。

 そうしたなか、成長を維持している数少ない業態の1つが「便利店」、つまりコンビニエンスストア(以下、コンビニ)です。2016年には前年比31%も成長。コロナ禍の2020年も16%増と成長を維持しています。

 中国コンビニ市場は規模的にアメリカ、日本、イギリスに次ぐ第4位となっていますが、店舗数では圧倒的のトップ。2021年時点で約25万3,000店を数え、これはアメリカ(約15万店)の1.7倍、日本(5.6万店)の4.5倍に当たります。

 一方、人口に占める普及率を見ると、中国は1店舗あたり7,033人で、アメリカ(2,211人)、日本(2,218人)、韓国(1,059人)に遠く及ばない状況。これはつまり中国のコンビニ市場はまだ飽和状態に達しておらず、今後も大きな発展の可能性を秘めているといえるでしょう。

 コンビニチェーンの店舗数ランキングでは、ガソリンスタンド併設型の「易捷」(Easy Joy)が2万8,249店でトップ、「昆侖好客」(uSmile)も2万178店で3位となっています。広東省・東莞発の「美宜佳」(MEIYIJIA)が2万6,168店で2位に食い込み、いわゆるコンビニチェーンとしてはトップとなっています。

 ここ2~3年で地方都市への進出を加速している日系も奮闘しています。ローソン(中国語名:羅森)、ファミリーマート(中国語名:全家)、セブンイレブンはそれぞれ6位、8位、9位にランクイン。店舗数はそれぞれ4,466店、2,902店、2,893店に達しています。

 ローソンは2021年8月以降、河北省・唐山や安徽省・蕪湖などに相次いで進出。成都の有力コンビニチェーン「WOWO」も買収。さらに武漢の有力小売流通グループの中百集団と提携し、「中百羅森」ブランドで展開。湖北と湖南の両省で700店を超え、出店先には武漢や長沙などの大都市だけでなく、荆門、黄石、荆州、咸寧、孝感、宜昌、襄陽、鄂州、仙桃、天門、潜江などの三線・四線都市も含まれています。

 セブンイレブンも、山東省・徳州や雲南省・昆明などへ初出店。2021年末には、福建省福州発で若者向けの低価格なアクセサリーや服飾雑貨を販売する三福(SANFU)と提携し、厦門(アモイ)市内に11店(2022年7月時点)と店舗を増やしているようです。

 中国のコンビニ市場を先導してきた日本のコンビニ。地場系の勢いも凄まじいですが、ぜひとも頑張っていただきたいですね。

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◆2022年中国消費動向調査分析レポート(11)
 ~中国消費動向を「商品」から洞察② 内的充足感の追求

 一人暮らしや核家族の増加、さらには新型コロナによる隔離生活などで、一人で過ごす時間が増えるなか、多くの人が自身の内的充足感を追求するようになってきている。自身との対話を通して、マイナスの感情を排除し、消費に楽しみを見出す人も増つつある。独戦略コンサルのローランド・ベルガーのアンケート調査によると、回答者の23%が「自身を楽しませるための消費」を重視。また1/3以上が、「消費で自身を高めたい」と考えているようだ...... 

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◆2022年中国消費動向調査分析レポート(10)
 ~中国消費動向を「商品」から洞察① ロハス(LOHAS)

 独戦略コンサルのローランド・ベルガーが京東と共同で行ったアンケート調査で、回答者のロハスに対する注目度は58%と非常に高かった。中国の消費者は健康で持続可能な生活のためにより多くの出費も厭(いと)わなくなっているようだ......

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◆2022年中国消費動向調査分析レポート(9)
 ~中国消費動向を「価値観」から洞察⑧ 不用品の再生

 新型コロナウイルスの流行下、人々は多くの時間を持て余すようになった。それまでの生活習慣を反省し、中国でも同じ意味で使われている「断捨離」に取り組む人が増加。インターネットを活用し、不用品の販売ブームも再燃し、「レトロ」や「古着」といった流行も復活している。断捨離の結果、中古品取引市場が拡大。2015年の約3,000億元から、2021年には1億元を突破する見込みで、2025年には3兆元近い市場規模になると予想されている...... 

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◆2022年中国消費動向調査分析レポート(8)
 ~中国消費動向を「価値観」から洞察⑦ 何でも“低減”主義

 新型コロナウイルスの流行により、人々の健康意識が大幅に向上。医療・ヘルス領域だけでなく、日用品にまでその影響が及んでいる。中国調査会社・知萌諮詢のアンケート調査によると、消費者は「少量でより健康的」、「天然新バランス」、「ミニ・軽量」、「五感に新鮮」の4つのコンセプトをより重視しているようだ。「少量でより健康的」は、低塩分や低脂肪などが代表例だ。ノンフライ、低糖、低カロリー、低糖質、さらには無糖炭酸水の「元気森林」がモットーとする0脂肪0糖0カロリーなどもこれに含まれる......

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◆2022年中国消費動向調査分析レポート(7)
 ~中国消費動向を「価値観」から洞察⑥ 「質懶」生活の追求

 近年中国で広がる、より良いモノを求める「消費昇級」(消費アップグレード)トレンドに伴い、生活のクオリティに対する要求も高まり続けている。以前は、「懶」(※怠けるの意)といえば、頑張らないことを意味したが、最近の「懶」はこだわりのある充実した時間を過ごすことが目的となっている。「質懶」(クオリティ+怠ける)が、新たなライフスタイルの一つとして注目を集めている...... 

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◆2022年中国消費動向調査分析レポート(6)
 ~中国消費動向を「価値観」から洞察⑤ 中国国産品の進化

 中国経済の発展に伴い、中国国民としてのプライドや伝統文化に対する自負の高まりを背景に、中国国産ブランドにも注目が集まっている。大手検索エンジンの百度(バイドゥ)が人民網研究院と共同で公表した「百度2021国潮自慢検索ビッグデータ」によると、「国潮」(愛国)トレンドに対する注目度は、過去10年間で528%も上昇。2021年には、中国国産ブランドへの注目度が海外ブランドの3倍相当に達したもようだ。知萌諮詢の調査データでも、アンケート回答者の42.5%が中国国産ブランドの購入を増やしたと回答している......

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■新着統計データ一覧
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◆ネットニュースのユーザー規模及び利用者の割合(2022年6月時点)
◆検索エンジンのユーザー規模及び利用者の割合(2022年6月時点)
◆インスタントメッセンジャーのユーザー規模及び利用者の割合(2022年6月時点)
◆中国のネットユーザーの属性(2022年6月時点)

統計データ一覧はこちら >> 
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■お知らせ
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◆会報誌「中国消費洞察」2022年10月号(vol. 98)発行

 会報誌2022年10月号(vol. 98)の巻頭特集では、新たな消費トレンドとして浮上する「興趣消費」(以下、興味消費)について深堀りしました。

 中国では生まれた時から経済的に恵まれ、インターネットに慣れ親しんで育った「90後」(1990年代生まれ)や「00後」(2000年代生まれ)と呼ばれる若者が、消費の主力層に成長しつつあります。

 消費の際に、彼らは単なる実用性だけでなく、ユニークさや交友関係など社交的な価値、さらには中国で「悦己」と称される自分を喜ばせるための消費など、精神面の充足感も重視する傾向が強いようです。そんな彼らの台頭により、中国の消費市場も大きな変化を迎えています。

 中国で「興趣消費」と称される新しい消費トレンド。中国語で「興趣」とは、興味、趣味、関心、面白味などを意味します。興趣消費というネーミングは、中国の雑貨チェーン店大手で「MINISO」や「メイソウ」で展開する名創優品のCEO(最高経営責任者)葉国富氏が2020年に初めて言及した新しい概念です。

 葉氏は「商品の価格や機能のみを重視する時代は過去のものとなり、新世代の消費者は体験をより重視するようになっている。フィーリングやシーンなどに端を発し、精神的な経験や価値観の一致を重視する消費においては、物質的な消費よりも商品によってもたらされる幸福感や満足感が重要となる」と述べています。

 つまり興味消費においては、企業(ブランド)側が、若年消費者層の消費行動や心理を読み解くことが不可欠になっているといえるでしょう。若者にとって、消費の核心は自身のための悦びであり、幸福感を高めることにあります。

 精神面の充足を求めるトレンドは日々顕著になり、自身を満たし、社交の輪に加わることは、若年消費者層の興味消費の最大の目的となっています。若者が求める精神面の充足は、昨今、中国の消費市場に大きな影響を与えつつあります。

 そこで今号では興味消費について改めて定義するとともに、このトレンドの社会的背景や消費の特徴を分析。また興味消費を代表するブランドで前述の名創優品(MINISO)のほか、スポーツアパレル大手の李寧(リーニン)や安踏(ANTA)、さらには興味消費を引率するショート動画の抖音(ドウイン・TikTok)についても調査レポートしています。

 次に業界研究として、コロナ下でも堅調に成長する中国コンビニ市場を取り上げました。

 中国のリアルの消費現場において、成長を維持している数少ない業態の1つが「便利店」。つまりコンビニエンスストア(以下、コンビニ)ですが、新型コロナの流行期から現在に至るまで、市場規模や店舗の人口密度など各指標が上昇しており、一線都市のみならず二線、三線都市にも、コンビニチェーン店の進出が相次いでいます。

 コンビニ各社は新型コロナの流行期にも、その成熟したサプライチェーンを活用し、生活物資の輸送に奮闘しました。政府も各種支援政策を通して、コンビニのブランド化、チェーン化、スマート化を奨励。コンビニ業界の発展は消費全体の促進にも大きな効果を及ぼしています。

 中国のコンビニ市場はアメリカ、日本、英国に次ぐ第4位の規模となっていますが、コンビニ店舗数は世界1位。約25万3,000店で、これはアメリカの約1.7倍、日本の約4.5倍に当たります。

 一方、普及率は7,033人/店で、アメリカ(2,211人/店)、日本(2,218人/店)、韓国(1,059人/店)に遠く及びません。これはつまり中国のコンビニ市場はまだ飽和状態に達しておらず、今後も大きな発展の可能性を秘めているといえるでしょう。

 コンビニチェーンの店舗数ランキングでは、ガソリンスタンド併設型の「易捷」(Easy Joy)と「昆侖好客」(uSmile)が1位と3位。広東省・東莞発の「美宜佳」(MEIYIJIA)が2位で、いわゆるコンビニチェーンとしてはトップに立っています。

 日系も善戦しており、ローソン(中国語名:羅森)、ファミリーマート(中国語名:全家)、セブンイレブンはそれぞれ第6位、第8位、第9位にランクイン。店舗数はそれぞれ4,466店、2,902店、2,893店に達しています。

 そこで今号では、中国のコンビニ市場の現状について、チェーン企業間の競争や地方への進出状況、都市別の発展状況、さらにはデリバリーや共同購入の対応など今後のトレンドについても分析しました。

 あの頃の中国ビジネス&生活(その3)では、2016年から17年にかけて一世を風靡したシェア自転車について。2016年春頃に、上海の街角で突如として現れたオレンジ色のマウンテンバイク風シェア自転車「摩拝単車」(モバイク)。その後、黄色のofo(オッフォ)も登場し、水色、黄緑、緑、白赤と様々なシェア自転車が街角を彩るようになりました。

 しかしシェア自転車の“この世の春”も長続きしませんでした。放置自転車が問題視され、政府による監督管理が強化。過当競争や資金繰りの悪化などから撤退や買収が相次ぐなか、シェアリングビジネスの難しさが露呈する結果に…。中国版MaaS(マース:Mobility as a Service)事情とともにお届けしています。

 そのほかにも、中国の消費やマーケティングに関するインサイト情報やデータが盛りだくさんです。

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会報誌『中国消費洞察』 
2022年10月号(vol. 98)  もくじ
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【巻頭特集】中国最新「興趣」消費トレンド調査分析レポート
幸福や満足など精神的充足感を消費に求める若者
新たな消費トレンドとして浮上する「興味消費」

【業界研究】中国コンビニ業界分析レポート
デリカニーズ急増、激戦都市トップは厦門(アモイ)
コロナ下でも堅調に成長する中国コンビニ市場

【マーケティングコラム】あの頃の中国ビジネス&生活③
中国でのMaaS(マース)事情は?
シェア自転車が一気に普及するも2年で終焉…

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