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【中国消費洞察メルマガ 第615号】日本ブランドもレトロ感演出で勝負すべき!?

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2024年4月10日 毎週水曜日配信・無料
【中国消費洞察メルマガ 第615号】
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 こんにちは!キャストグローバルの大亀です。

 上海に戻ってきました。娘の受験の関係で、昨年12月から約4ヶ月過ごした東京生活にも一旦区切りがつきました。今後はまた上海を拠点に、日中間を行き来する生活が始まります。

 上海に戻ってきて、まず向かったのが四川料理です。東京でもガチ中華なるものにトライしましたが、どこか味付けが違いました。上海も本場とはいえませんが、やはり現地の味は格別なものがあります。

 次は、引っ越しです。娘の中高の関係で6年間過ごした浦東ですが、また虹橋周辺に戻ろうと思っています。浦東は緑も多く快適な住環境なのですが、レストランなどの便利さでは、やはり虹橋にかないません。

 子育ても一段落し、また夫婦二人の生活に戻りました。コロナと受験でほとんど出かけられなかった4年間。かねてより予定していた中国の世界遺産巡り含め、中国国内を“リベンジ”旅行&視察していきたいと思います。

 今週のコラムは、会報誌3月号で取り上げた「反向(リバース)消費」についてです。では、中国消費洞察メルマガ第615号をお送りいたします。

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中国歴25年の日本人コンサルタントがお届けする中国消費・マーケティング情報です。中国の消費現場、トレンド、ネット・EC、小売・流通、消費者動向などを2分前後の動画で解説します。

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【目次】
 1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第615回)
   ◆単なる節約とは異なる「反向(リバース)消費」とは?
    ~日本ブランドもレトロ感演出で勝負すべき!?~

 2. 新着コンテンツ一覧

 3. 新着統計データ一覧

 4. お知らせ
     会報誌「中国消費洞察」2024年3月号(vol. 112)発行
     (詳細)https://www.cast-marketing.com/newsletter/

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■コラム 「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第615回)
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【第615回】 単なる節約とは異なる「反向(リバース)消費」とは?
~日本ブランドもレトロ感演出で勝負すべき!?~

 会報誌3月号では、2024年の中国マーケティングトレンドの動向を、企業、消費、テクノロジー、インフルエンサーのキーワードから洞察しました。

 2023年にゼロコロナが解禁となり、爆発的な消費のリバウンドが期待されましたが、蓋を開けると若干“拍子抜け”した感があるのが否めません。

 確かに旅行やコンサートなどは、3年間の巣ごもりで我慢してきた鬱憤を晴らすがごとく、まさに“リベンジ”状態でしたが、ことモノに対しては控えめな風潮が続いています。

 そうしたなか、中国消費で浮上してきたトレンドが「反向消費」。消費をリバースさせる(?)という意味ですが、単になるべく節約して浪費しないようにするといった発想とはまた異なるようです。

 反向消費とは、以前のようにブランド品を盲目的に追求することなく、品質や個性、サステナビリティを重視しながら、より理性的な消費を心がけること。限られた予算のなかで、より充実した満足感や体験、癒やしなどを求めるニーズともいえるでしょう。

 コロナ前には、高級ブランド品やホテルの様子を見せびらかす投稿も少なくなかったSNSですが、いまやいかに節約し、少ないお金で価値ある商品を買ったかを誇る投稿者が増えています。

 中国で「情緒営銷」と呼ばれる、消費者の情緒に訴えかけて、精神的な満足感を演出するエモーショナル・マーケティングが重要視されつつあります。将来の先行き不透明感が増すなか、古き良き時代を思い出させながら、消費意欲を前向きにさせる手法です。

 1990年後半から2000年前半に大人気だった香港女性歌手の陳慧琳(ケリー・チャン)と梁詠琪(ジジ・リョン)。結婚や出産を期に、しばらく芸能界から遠ざかっていましたが、最近久々にコンサートで歌っている姿を目にしました。

 当時といえば、まさに中国経済がイケイケドンドンだった時代。いまや40代過ぎの中年層となった当時のファンが集まり大盛況のようですが、意外にも多くの若者も来ているようです。

 当時といえば、日本企業(ブランド)も中国で大人気でした。こうしたレトロやセンチメンタルといった情緒の活用も一つの手かもしれないと思いながら、レポートにまとめました。

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◆2023年中国消費トレンド番付(13)
 ~前頭 <西> momo(モモ)

 小紅書(RED)、豆瓣(ドウバン)、知乎(ジーフー)などのSNSアプリにログインする際、普段利用している微信(ウィーチャット)アカウントを紐づけることが多い。その際に、アカウント名とアイコンの設定プロセスをスキップすると、デフォルトのIDとともに与えられるピンク色の可愛い恐竜のアイコン、それが「momo」だ。ネット上でこのアイコンが増えるにつれ、自らを匿名化する目的で、故意にmomoを選ぶ人も増えはじめた......

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◆2023年中国消費トレンド番付(12)
 ~前頭 <東> 搭子社交

 今年に入り、「搭子」(ダーズ)と呼ばれる社交のあり方が、若者を中心に話題となった。搭子とは、共通の趣味や興味で短期的に他人と繋がる社交関係を意味している。その本質はマッチング、目的志向、浅い人間関係で、社交のために一時的に結びついた関係とも表現できる。友達である必要はない。その場の必要性に応じて、ソーシャルメディア上で声を掛け合い、志を同じくする“パートナー”(仲間)を見つける。それが搭子社交の極意だ......

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◆2023年中国消費トレンド番付(11)
 ~前頭 <西>シティウォーク

 2023年上半期以降、アウトドアのトレンドにも変化が見られた。キャンプやフリスビーなどの人気がやや落ち着き、キャンプをテーマにしたイベントの数も減少しはじめた。その代わりに注目を集めたのが、サイクリングや街歩きを意味する「シティウォーク」だ。現在は最も人気の高いアウトドア・アクティビティとして定着し、社交の一形態としても機能している......

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◆2023年中国消費トレンド番付(10)
 ~前頭 <東>特種兵式旅遊(特殊兵式旅行)

 2023年に入り、ゼロコロナ政策が解除され、人々は先を競って旅行に出かけはじめた。そうしたなか注目を集めたのが、若者による「特種兵式旅遊」(特殊兵式旅行)だ。特殊兵とは、海軍陸戦隊、パラシュート部隊、武装警察特殊部隊など、特殊任務をこなす兵隊のこと。つまり、難易度の高い任務を果たす兵士たちというイメージがある。特殊兵式旅行とはつまり、大学生や新社会人などの若者が、週末や祝日など短期間に、少ない予算で、できるだけ多くの観光地をまわる旅のことを意味する...... 

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◆2023年中国消費トレンド番付(9)
 ~小結<西>醤香拿鉄(ラッキンコーヒー×貴州茅台)

 2023年9月4日、カフェチェーン大手のラッキンコーヒー(瑞幸咖啡)と高級白酒の貴州茅台(マオタイ)が、コラボ商品「醤香拿鉄(ラテ)」(※醤香は白酒の種類の1つで、上品でまろやかな香りが特徴)を発売。初日に542万杯で1億元の売上となり、一大ブームを巻き起こした。ラッキンコーヒーの多くの店舗では、発売初日から大行列ができ、アプリでもすぐに「完売」となった。当日の微信(ウィーチャット)の朋友圏(モーメンツ)は、ほぼ「醤香拿鉄」で埋め尽くされた。微博(ウェイボー)でも「瑞幸聯名茅台」(ラッキンと茅台とのコラボ)関連のトピックが検索ランキングにランクイン。閲読回数は2億回を超えた......

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◆2023年中国消費トレンド番付(8)
 ~小結 <東>淄博焼烤(ヅ―ボー・バーベキュー)

 山東省の中部に位置する淄博(ヅ―ボー)。人口470万人で、三線級の中小都市。若者の流出が進む古い工業都市でもある。しかし今年、「淄博焼烤」(ヅ―ボー・バーベキュー)がソーシャルメディアで多くの注目を集め、中国で超人気の観光地となった。中国のバーベキューレストランでは、お店側で焼いた串焼きをテーブルに提供するのが一般的だ。一方、淄博のバーベキューは、テーブルに設置されたコンロで、自分で焼くスタイルとなっており、これが昨今の中国人が求める“儀式感”と繋がっている......

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◆2023年中国消費トレンド番付(7)
 ~関脇 <西> 悦己消費

 経済発展とともにニーズの多様化が進むなか、中国の人たちは、よりパーソナライズ(個性化)された消費体験を求めるようになりつつある。その一環として、自身を悦ばせ、より良い生活を叶えるための「悦己消費」が、新たなトレンドとして、また若者の新しいライフスタイルとして定着しつつある。悦己消費では、他人より、自分を悦ばせることが優先される。その本質は、自身のニーズに目を向け、独自の思考に基づいて、自己を表現することにある......

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◆2023年中国消費トレンド番付(6)
 ~関脇 <東> 即時零售(インスタント・リテール)

 待つことが好きな人は多くない。データ通信は2Gから4G、さらには5Gへ。移動は自動車や電車から飛行機へ。人々の速度と効率に対する追求は、とどまるところを知らない。消費についても例外ではなく、生花、雨傘、チョコレート、テント、風邪薬など、以前は実店舗やECチャネルで購入するしかなかった商品が、いまやスマホから指1本で1時間以内に手に入る時代となっている......

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■新着統計データ一覧
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◆中国の会員制倉庫型スーパーの認知度(2023年)
◆中国の会員制倉庫型スーパー市場規模(2023年)
◆中国の社会消費品小売総額の推移(2014~2023年)

統計データ一覧はこちら >> 
https://www.cast-marketing.com/statistics/

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■お知らせ
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◆会報誌「中国消費洞察」2024年3月号(vol. 112)発行

 会報誌2024年3月号(vol. 112)の巻頭特集では、「反向消費」(リバース消費)と「消費降級」が顕著となる2024年の中国マーケティングトレンドを洞察しました。

 2023年、新型コロナウイルスの流行は収束したものの、世界経済は期待されたほどの急回復には至りませんでした。市場はより複雑化し、チャレンジングな局面も増えました。

 国際通貨基金(IMF)が公表した「世界経済展望報告」によると、世界経済の成長は、2022年の前年比3.5%増から、2023年には3%増に減速。2000年から2019年の平均値である3.8%増も下回りました。2024年の成長率は、さらに低い2.9%増程度に落ち込むと見込まれています。

 米証券会社チャールズ・シュワブ(Charles Schwab)は、2024年以降、世界経済は2008年から2009年と2020年のV字型(急回復)とは異なる、緩やかなU字型の回復を辿ると予想。つまり経済は低成長時代に入ったことを意味しています。

 中国でも、2023年には「報復性」(リベンジ)消費が期待されましたが、実際はそれほど際立った現象には至りませんでした。

 その一方で、ブランドを盲目的に追求せず、品質や個性、サステナビリティ重視など、より理性的な「反向消費」(リバース消費)がトレンドとなり、消費降級(ダウングレード)傾向が顕著に見られました。

 チャットGPTの登場による人工知能(AI)ブームは、人々の仕事や生活環境を大きく変えつつあります。

 AIは、英コリンズ英語辞典が選ぶ2023年の「ワード・オブ・ザ・イヤー」にも選出されるなど、今後の新たな技術革新の牽引役として期待されています。

 低成長の時代となり、マーケティングの世界でも「縮小」がテーマとなっています。

 慎重さや精細さが重視されるほか、AIGC(AIが生成するコンテンツ)の注目度が上昇。AIGCは低コストかつ高効率での制作が可能であることから、企業の新たなマーケティング手段として定着しつつあります。

 そこで今号では、企業、消費、テクノロジー、KOL(インフルエンサー)などの側面から、2024年の中国マーケティングトレンドを読み解いてみました。

 次に中国人のスマホアプリ利用状況から、中国消費トレンドを読み解きました。

 中国インターネット情報センター(CNNIC)が公表した「第53回中国インターネット発展状況統計報告」によると、2023年12月時点の中国ネットユーザー数は10億9,200万人で、前年同期比で2,480万人増えています。

 中国のインターネット普及率は77.5%で、農村部の普及率も66.5%に達しています。

 中国の調査会社iResearch(艾瑞諮詢)が公表した「2023年中国モバイルトラフィック年度報告」によると、2023年12月時点の中国モバイル通信のMUD(マンスリー・ユニーク・デバイス)数は13億300万個、ネットユーザーの1日平均利用時間は271.7分、1日平均利用回数は64.2回となっています。

 また中国インターネット情報センター(CNNIC)によると、2023年12月時点の中国EC(電子商取引)ユーザー数はすでに9億人を超え、11年連続で世界一となっています。

 オンライン動画ユーザー数は10億6,700万人で、ネットユーザー全体の97.7%に達しています。

 オンライン旅行予約アプリと配車アプリのユーザー数は、それぞれ5億900万人と5億2,800万人で、ユーザー全体の46.6%と48.3%に達しています。またユーザー数は前年同期比で約1億人増加しており、成長の最も著しいジャンルとなりました。

 生成系AI(人工智能)は、2023年にインターネット業界で最も注目を集めたジャンルの一つ。インスタントメッセンジャー、検索エンジン、オンライン教育、自動運転など多くの業界が積極的に開発に取り組んでおり、それに伴って多くのアプリケーションが誕生しました。

 中国ネットユーザーが実際にどのようなアプリを利用しているのか?それらのアプリは日々の生活にどのような影響をもたらしているのか?今号で改めて、アプリの利用状況を整理、分析しました。

 あの頃の中国ビジネス&生活(その17)は、無人コンビニ、オフィスコンビニに続き、中国のコンビニ市場に新たな業態として登場した「車載コンビニ」についてです。

 杭州市出租車集団(タクシーグループ)と提携し、2018年1月10日から車載型のコンビニ「魔急便(Mobile Go)」の運営をスタートした北京小桔便利科技発展有限公司。

  魔急便は、車内に置かれたスナックや飲料を手に取り、商品上のバーコードをスキャンして、スマホ決済で支払いをするシンプルなモデルでした。

 販売商品は、牛乳やパン、ビーフジャーキー、ビスケット、飲料などの軽食類が主体。陳列ボックスの位置は、運転席と助手席の間や、運転席の後ろに掛けられたラックの中などとなっていましたが…。

 そのほかにも、中国の消費やマーケティングに関するインサイト情報やデータが盛りだくさんです。

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会報誌『中国消費洞察』 
2024年3月号(vol. 112)  もくじ
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【巻頭特集】2024年中国マーケティングトレンド洞察
2024年の中国マーケティングはどこに向かう?
「反向消費」(リバース消費)と「消費降級」が顕著に

【業界研究】中国アプリ利用状況分析レポート
アプリが中国消費の実態を映し出す“鏡”? 
アプリ利用状況から中国消費トレンドを読み解く

【マーケティングコラム】あの頃の中国ビジネス&生活⑰
下校時の子供の空腹ニーズを満たす?
タクシーすら“売り場”にしてしまう「車載コンビニ」

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