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【中国消費洞察メルマガ 第616号】6割が不動産所有(?)の地方在住「小鎮青年」

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2024年4月17日 毎週水曜日配信・無料
【中国消費洞察メルマガ 第616号】
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 こんにちは!キャストグローバルの大亀です。

 今週、6年間過ごした浦東から、また浦西へ引っ越します。2004年に上海に住みはじめてから、7回目の引っ越し。毎回、家探しから荷造りと、体力、精神面ともに疲労困憊となります。

 しかし今回はあっさりと引越し先が決まりました。フェイスブックの台湾人グループ内で借主募集の情報が流れており、上海に戻って早速内見。写真通りの住環境で、迷うことなく即決でした。

 部屋数は現状の3部屋から2部屋に。広さは2/3程度で手狭になります。中国でも最近は「日式」と呼ばれる、荷造りから荷物の搬出・搬入、荷解きまでを業者にお願いできるお任せプランが流行りです。

 しかし我々はあえて自ら荷造りすることで、断捨離を断行。娘のもの含め、不要となったもの、数年使っていないものを感謝しながら廃棄しています。山積みされた不要物を前に、今後はなるべくミニマムに暮らしていこうと決意した次第です。

 今週のコラムは、6割が不動産所有(?)の地方在住「小鎮青年」についてです。では、中国消費洞察メルマガ第616号をお送りいたします。

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中国歴25年の日本人コンサルタントがお届けする中国消費・マーケティング情報です。中国の消費現場、トレンド、ネット・EC、小売・流通、消費者動向などを2分前後の動画で解説します。

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【目次】
 1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第616回)
   ◆地方都市の賃貸需要はわずか6%のみ?
    ~6割が不動産所有(?)の地方在住「小鎮青年」~

 2. 新着コンテンツ一覧

 3. 新着統計データ一覧

 4. お知らせ
     会報誌「中国消費洞察」2024年3月号(vol. 112)発行
     (詳細)https://www.cast-marketing.com/newsletter/

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■コラム 「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第616回)
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【第616回】 地方都市の賃貸需要はわずか6%のみ?
~6割が不動産所有(?)の地方在住「小鎮青年」~

 10億人を超える人口で、今後の成長が期待されている「下沈市場」。そうした地方都市や農村部に住む若い「小鎮青年」も、新興消費層として注目されています。

 Mob研究院・庫潤数据の「都市男女&小鎮青年発展洞察報告」から、都市部の給与水準は8,000元以上が中心で、8,000~9,999元が特に多かったのに対して、小鎮青年は8,000元以下が多く、3,000~7,999元が半数以上を占めていることがわかりました。

 黒蟻資本(BA Capital)の「県域市場中青年消費トレンド研究」でも、小鎮青年の多くがコロナ禍を経ても収入が減少していないとレポートしています。収入が大きく減少した人は全体のわずか2%、やや減った人も12%ですが、逆に増えた人も40%近くに達しています。

 不動産ローンも見てみましょう。「県域市場中青年消費トレンド研究」によると、県(中国の行政単位では直轄市・省、市の次にあたる)の住民のうち、60%が不動産を所有。2件以上を所有する人も5%に達しています。

 また30%は両親所有の不動産に住んでおり、賃貸需要はわずか6%に過ぎないようです。

 また地方都市では、不動産購入やローン返済のプレッシャーが少なく、全額一括購入した人は58%。両親が購入・家を建てた人も43%に上っています。

 不動産ローンのプレッシャーが少なく、比較的広々とした住宅に住む小鎮青年たち。大都市に比べてのびのびとした生活を楽しみ、より多くの時間を家族や友人と過ごしたり、娯楽やショッピングなどに費やしています。

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◆中国RTD飲料業界分析レポート(3)
 ~OEMで新興ブランド続々登場!低アルコール飲料のサプライチェーンは?

 低アルコール飲料市場は参入障壁が低く、多くの新興ブランドが外部のOEMメーカーに生産委託する形で参入している。バリューチェーン全体で見ると、まず川上は穀物、酒類、ジュースなどの原材料サプライヤーのほか、包装材料や製造設備メーカーなどで構成されている。川中は低アルコール飲料ブランド(企業)。ここには、既存の酒造メーカーや新興メーカー、そのほか異業種の企業などが含まれる。既存の酒造メーカーは、親ブランドがすでに高い知名度やバリューチェーンを有していることが多い......

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◆中国RTD飲料業界分析レポート(2)
 ~果実酒がワインやビールの人気凌ぐ 中国低アルコール飲料の定義は?

 中国での低アルコール飲料は通常、白酒、ビール、ワイン、黄酒(紹興酒)の4大酒類を除く、アルコール度数20度以下の酒のことを指す。代表的なものとしては、果実酒、RTD飲料、米酒、発泡酒、ハイボール(中国語:蘇打(ソーダ)酒)などが含まれる。DX(デジタル・トランスフォーメーション)支援サービス会社の勤策が公表した「2023中国低アルコール飲料業界消費トレンド報告」によると、現在、中国における低アルコール飲料の市場浸透率は57%に達しているという......

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◆中国RTD飲料業界分析レポート(1)
 ~コロナ禍で家飲み拡大 「微燻」(ほろ酔い)ニーズ増で缶チューハイ市場拡大

 中国では近年、接待から家飲みへ、仕事の付き合いから自身の楽しみへ、そしてレストランから自宅のリビングへ…と、アルコール飲料に対するイメージや消費シーンが劇的に変化しつつある。こうしたトレンドに伴い、中国で「低度酒」と呼ばれる低アルコール飲料のニーズが高まっている。特に、手軽に飲める「預調酒」(あらかじめ調合されたお酒)、つまりRTD(Ready to Drink)と呼ばれる日本でいう缶チューハイやカクテルなどが、市場を急拡大している......

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◆2023年中国消費トレンド番付(18)
 ~技能賞 「村超」(アマチュアサッカーリーグ)

 2023年5月13日、貴州省の黔東南州榕江県で、アマチュアサッカーリーグの「村超」(ツンチャオ)が開幕した。村超とは、地元のアマチュア選手による20のサッカーチームで構成されたリーグ戦のこと。のんびりとしつつも熱狂的な人気と、独特な地方民族カルチャーとが、ソーシャルメディアで大きな話題を呼んだ。榕江県は貴州省東南部に位置し、16の少数民族、200あまりの村、40万人の農民で構成される山間の県で、中国でも数少ない貧困地域の一つだ......

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◆2023年中国消費トレンド番付(17)
 ~敢闘賞 杭州アジア大会

 2023年9月23日から10月8日にかけて、コロナ禍で開催が1年延期となっていた第19回アジア大会が、杭州市(浙江省)で開催された。アフターコロナ以降、中国で開催された初の大型国際スポーツ大会で、カーボンニュートラルをテーマに掲げた史上初のアジア大会でもあった。さらに至上最大の規模を誇り、参加者は45カ国・地域から1万2,000名に達した......

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◆2023年中国消費トレンド番付(16)
 ~殊勲賞 人工知能(AI)

 2023年初頭に、米OpenAIが発表したチャットGPTが、世界中で大きな話題を呼んだ。人工知能(AI)をベースにしたチャットロボットには、様々な応用が期待されている。チャットGPTは、強大な自然言語処理能力が備わっており、様々な問題に答えられるのに加え、詳細な解説や文章の作成、翻訳までもこなすことができる。チャットGPTの登場により、人工知能(AI)の発展と応用は、新たな段階に入った......

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◆2023年中国消費トレンド番付(15)
 ~前頭<西>癒し経済

 新型コロナや紛争、景気低迷、生活のストレス、職場での競争、家庭問題など様々な問題を前に、ほぼすべての年齢層が焦燥感すら抱くようになった現代。精神的な衰弱に関する討論が、各ソーシャルメディアで注目され、情緒を安定させるための消費を求める人も増加している。そうしたなかから生まれたのが「療癒経済」(癒しエコノミー)だ。抖音(ドウイン・TikTok)では、「#療癒」(癒し)関連コンテンツの再生回数が30億回に達し、サウンドヒーリング関連の再生回数も36億回を超えている......

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◆2023年中国消費トレンド番付(14)
 ~前頭 <東>精緻懶宅(こだわりナマケモノ)

 忙しい日常生活のなか、人々は限られた時間を有意義に使いたいと考えている。そこから生まれたのが「懶人経済」と呼ばれるナマケモノ・エコノミーだ。ナマケモノ・エコノミーは数年前からのトレンドだが、現代の若者は「怠惰(懶)」に「精緻」であることも求めている。つまり、利便性だけでなく、生活の質も重視するのが昨今の“巣ごもり族”の特徴といえる。魔鏡市場(MKTINDEX.COM)が公表した「Z世代消費トレンド報告」によると、2023年1月から5月に、ソーシャルメディアの「精緻懶」(こだわるナマケモノ)に関する投稿が、前年同期比で32%増加した......

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■新着統計データ一覧
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◆中国の会員制倉庫型スーパーの認知度(2023年)
◆中国の会員制倉庫型スーパー市場規模(2023年)
◆中国の社会消費品小売総額の推移(2014~2023年)

統計データ一覧はこちら >> 
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■お知らせ
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◆会報誌「中国消費洞察」2024年3月号(vol. 112)発行

 会報誌2024年3月号(vol. 112)の巻頭特集では、「反向消費」(リバース消費)と「消費降級」が顕著となる2024年の中国マーケティングトレンドを洞察しました。

 2023年、新型コロナウイルスの流行は収束したものの、世界経済は期待されたほどの急回復には至りませんでした。市場はより複雑化し、チャレンジングな局面も増えました。

 国際通貨基金(IMF)が公表した「世界経済展望報告」によると、世界経済の成長は、2022年の前年比3.5%増から、2023年には3%増に減速。2000年から2019年の平均値である3.8%増も下回りました。2024年の成長率は、さらに低い2.9%増程度に落ち込むと見込まれています。

 米証券会社チャールズ・シュワブ(Charles Schwab)は、2024年以降、世界経済は2008年から2009年と2020年のV字型(急回復)とは異なる、緩やかなU字型の回復を辿ると予想。つまり経済は低成長時代に入ったことを意味しています。

 中国でも、2023年には「報復性」(リベンジ)消費が期待されましたが、実際はそれほど際立った現象には至りませんでした。

 その一方で、ブランドを盲目的に追求せず、品質や個性、サステナビリティ重視など、より理性的な「反向消費」(リバース消費)がトレンドとなり、消費降級(ダウングレード)傾向が顕著に見られました。

 チャットGPTの登場による人工知能(AI)ブームは、人々の仕事や生活環境を大きく変えつつあります。

 AIは、英コリンズ英語辞典が選ぶ2023年の「ワード・オブ・ザ・イヤー」にも選出されるなど、今後の新たな技術革新の牽引役として期待されています。

 低成長の時代となり、マーケティングの世界でも「縮小」がテーマとなっています。

 慎重さや精細さが重視されるほか、AIGC(AIが生成するコンテンツ)の注目度が上昇。AIGCは低コストかつ高効率での制作が可能であることから、企業の新たなマーケティング手段として定着しつつあります。

 そこで今号では、企業、消費、テクノロジー、KOL(インフルエンサー)などの側面から、2024年の中国マーケティングトレンドを読み解いてみました。

 次に中国人のスマホアプリ利用状況から、中国消費トレンドを読み解きました。

 中国インターネット情報センター(CNNIC)が公表した「第53回中国インターネット発展状況統計報告」によると、2023年12月時点の中国ネットユーザー数は10億9,200万人で、前年同期比で2,480万人増えています。

 中国のインターネット普及率は77.5%で、農村部の普及率も66.5%に達しています。

 中国の調査会社iResearch(艾瑞諮詢)が公表した「2023年中国モバイルトラフィック年度報告」によると、2023年12月時点の中国モバイル通信のMUD(マンスリー・ユニーク・デバイス)数は13億300万個、ネットユーザーの1日平均利用時間は271.7分、1日平均利用回数は64.2回となっています。

 また中国インターネット情報センター(CNNIC)によると、2023年12月時点の中国EC(電子商取引)ユーザー数はすでに9億人を超え、11年連続で世界一となっています。

 オンライン動画ユーザー数は10億6,700万人で、ネットユーザー全体の97.7%に達しています。

 オンライン旅行予約アプリと配車アプリのユーザー数は、それぞれ5億900万人と5億2,800万人で、ユーザー全体の46.6%と48.3%に達しています。またユーザー数は前年同期比で約1億人増加しており、成長の最も著しいジャンルとなりました。

 生成系AI(人工智能)は、2023年にインターネット業界で最も注目を集めたジャンルの一つ。インスタントメッセンジャー、検索エンジン、オンライン教育、自動運転など多くの業界が積極的に開発に取り組んでおり、それに伴って多くのアプリケーションが誕生しました。

 中国ネットユーザーが実際にどのようなアプリを利用しているのか?それらのアプリは日々の生活にどのような影響をもたらしているのか?今号で改めて、アプリの利用状況を整理、分析しました。

 あの頃の中国ビジネス&生活(その17)は、無人コンビニ、オフィスコンビニに続き、中国のコンビニ市場に新たな業態として登場した「車載コンビニ」についてです。

 杭州市出租車集団(タクシーグループ)と提携し、2018年1月10日から車載型のコンビニ「魔急便(Mobile Go)」の運営をスタートした北京小桔便利科技発展有限公司。

  魔急便は、車内に置かれたスナックや飲料を手に取り、商品上のバーコードをスキャンして、スマホ決済で支払いをするシンプルなモデルでした。

 販売商品は、牛乳やパン、ビーフジャーキー、ビスケット、飲料などの軽食類が主体。陳列ボックスの位置は、運転席と助手席の間や、運転席の後ろに掛けられたラックの中などとなっていましたが…。

 そのほかにも、中国の消費やマーケティングに関するインサイト情報やデータが盛りだくさんです。

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会報誌『中国消費洞察』 
2024年3月号(vol. 112)  もくじ
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【巻頭特集】2024年中国マーケティングトレンド洞察
2024年の中国マーケティングはどこに向かう?
「反向消費」(リバース消費)と「消費降級」が顕著に

【業界研究】中国アプリ利用状況分析レポート
アプリが中国消費の実態を映し出す“鏡”? 
アプリ利用状況から中国消費トレンドを読み解く

【マーケティングコラム】あの頃の中国ビジネス&生活⑰
下校時の子供の空腹ニーズを満たす?
タクシーすら“売り場”にしてしまう「車載コンビニ」

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