ユーザーはまず文字や画像、音声で症状を説明。アプリのスマート案内システムがそれに基づいて医師のリストを提示する。
自身の病気をすでに知っているユーザーは、専門医のページから自分で医師を選ぶこともできる。各医師を紹介するページには、個人資料のほか、経験や専門領域、ユーザー評価も掲載されている。
一部の経験豊富な医師や評価の高い医師は、サービスが有料となる。診察時間は20分。無料ドクターの場合は15 分だが、希望により有料でさらに15 分延長できる。医師が処方した後に、ネットで薬を購入することも可能だ。(図7:平安好医生 ウェブ問診の流れ)
自社と提携先で医師チーム
ビッグデータとAIを駆使
2019年末時点で、平安好医生の自社医師チームのメンバーは1,409名。医師の医療従事歴は平均14年を超え、その多くは三級医院で主治医師かそれ以上の役職についていた経歴を有する。
(※中国の病院は、一級から三級医院に分類され、かつそれぞれ甲・乙・丙に等級付けされている。)
そのほかに、外部の提携医師(三級甲などの医療機関の副主任以上)が5,381名登録している。
2019年末時点で6.7億件の問診データを蓄積。1日の平均処理件数は72.9万件に上り、その95%以上をAI(人工知能)と自社医師チームが処理している。(図8:平安好医生 登録ユーザー数と増加率)(図9:平安好医生 カウンセリング件数と増加率)(図10:平安好医生 医療チームの構成)
平安好医生のアプリを実際に操作してみると、受付・問診サービスの初期段階には、AI(人工知能)が患者の年齢、性别、アレルギー歴、病歴、症状、発症時期などの情報収集と診断を担当。
その後、医師やサポートチームによるさらなる問診が行われる仕組みだ。問診の後に、医師が治療のアドバイスを行い、必要に応じて薬が処方される。