S2b2cモデルに当てはめると、彼女たちは如涵におけるbに相当する。ミニブログの微博(ウェイボ)やチャットアプリの微信(ウィーチャット)、ネット上のフォーラムなど複数のインタラクティブ(双方向)性を備えたSNSのチャネルを通して、cであるフォロワーを掌握。
cからのニーズを、Sを中心とするサプライチェーンにフィードバック。サプライチェーンサイドはそれに基づいて商品を開発・生産し、淘宝(タオバオ)や天猫(Tモール)等で販売する。
bである網紅からの情報やリコメンドに応じて、フォロワーたちも自らbと化して、商品をリツイートしながら紹介・販売。さらなる注文を獲得してくれるという仕組みだ。
網紅とフォロワー間で相互に情報をやり取りすることで、アパレルなどではコーディネートなど専門的なアドバイスや提案などがシェアされる。こうした情報も、Sにフィードバックされ、新商品の開発や既存商品のバージョンアップに役立てられる。
bが発信した情報や販売状況などのビッグデータも、Sにシェアされ活用できることから、消費者のニーズをタイムリーに把握しながら臨機応変に商品開発へと転化できるスマートサプライチェーンが構築されている。(図11:如涵のフレキシブルなサプライチェーンモデル)