ソーシャルECのユーザー層は?
若い、シェア・微信好き、高リピート率
中国の調査会社iiMedia Research(艾媒諮詢)のレポート「2019中国ソーシャルEC業界研究報告」によると、ソーシャルECユーザーは24歳以下が最も多く、全体の35.7%を占めているもよう。これに次いで多いのが25~30歳層で27.7%。よって、「90後(90年代生まれ)」世代がソーシャルECの主要消費層だ。 (図12:中国のソーシャルECユーザーの年齢別分布)
ソーシャルECユーザーの多くが、今後もSNSプラットフォーム上で商品を購入したいと回答。その割合は49.7%に達している。ソーシャルEC上の商品やサービスは低価格商品が多い。利用者は今後も低価格な商品を購入したいと考えているようだ。
ソーシャルEC上でコンテンツを制作し、販売にも関与したいと考えているユーザーは全体の半数以上に上る。うち、是非参加したいと回答したユーザーは11.1%で参加希望者も38.6%を占めた。
コンテンツ作成は個性を表現できる場であり、ユーザーのプラットフォームに対する帰属感や信頼感を高める効果もある。若者の「シェア好き」な傾向を利用することで、ソーシャルECは大きな発展の機会を得た。(図13:中国のソーシャルECユーザーのコンテンツ制作意欲)
友人が情報をシェアした商品を購入したいと考えるユーザーは、全体の4割に達している。うち、「是非購入したい」としたユーザーは13.5%で、「購入したい」は30.4%だった。
知人からのリコメンドはより信頼度が高く、従来型ECよりも高い販売転換(コンバージョン)率が期待できる。(図14:友人の紹介する商品を購入したいと思うユーザーの割合)
ソーシャルECに対する不満点としては、品質保証がない、シェアされる情報が多すぎて煩わしい、アフターサービスが良くないなどが多く、それぞれ39.1%、31.8%、25.3%だった。(図15:中国のソーシャルECユーザーの不満点)
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