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最大手ECサイト「淘宝」での成功への道
豊富な品揃えとチャット対応……「淘宝」攻略法
2012年4月11日

 先日中国国内で配布している日本人向けのフリーマガジンより、淘宝(タオバオ)出店後の販売促進のポイントについて取材を受けました。ちょうど来週17日に開催するチャイナ・マーケット・インサイトのセミナーのテーマが「淘宝トップ店舗研究」だったこともあり、淘宝トップ店舗へのヒアリング結果を踏まえ取材に応じました。

  簡単にまとめますと、淘宝開店後に行うべき販売促進のアドバイスとして次の3つのポイントがあります。

  まず第一に「商品点数・種類を揃える」ことです。淘宝には2010年末の時点で8億点の商品数が掲載されていますが、商品種類や点数が多いとその分キーワードも多くなるので、検索にヒットし店舗に入ってもらえる確立が上がります。また取扱商品の多さがしっかりと運営されている証拠となり顧客の安心感が増します。複数の商品を購入しようとするユーザーは送料を一括で済ませるために、できるだけ一店舗でそれら商品を買おうとするので、そのためのお店作りが重要です。

  次に「チャット対応スタッフの配置」です。淘宝が日本のECサイトと大きく異なるのが、チャットです。中国のECユーザーは購入前に必ず商品や送料などの詳細をチャットで問い合わせします。折角商品を選んでもらっても、すぐに応答できるチャットスタッフがいないと機会損失になります。取材先のトップ店舗も、このチャットでの対応がお店の評価に直結するため、神経を尖らせて問い合わせやクレームに対応しているそうです。特に問い合わせの多い朝10時から夜12時までの間は、交代制などにして常駐させることも必要でしょう。

  最後に「淘宝主催キャンペーンへの参加」です。淘宝は国民休暇や季節をテーマに様々な販促キャンペーンを主催しています。なかには「50%OFF」など売れれば売れるほど赤字になるような負担を強いるものもありますが、それでも知名度向上には欠かせない機会のひとつです。トップ店舗も出品した売上自体は赤字だったが、そこから波及した売上増で全体的には効果が高かったと言っていました。

  このように淘宝で成功するには茨の道が延々と続くわけですが、今回取材したトップ店舗はいずれも売上が軌道に乗るまでは2~3年の月日が必要で、着実にユーザーからの信用と好評を累積してお店のランクを「愛心級」から「ダイヤモンド級」、「皇冠級」へと上げていくしかないと口を揃えて言っていました。また今はまだC2Cの形でショップを運営しているが、いずれはB2Cの「天猫(淘宝商城)」へ出店し、客の質と単価を上げていきたいとも言っていました。正規ブランド品を扱い信頼できるお店から買いたいECユーザーが中国も着実に増えていることを証明するエピソードではないでしょうか。 

  詳しくは、こちらのセミナーでも解説いたします。残席少につきお申込お急ぎください。 
■チャイナ・マーケット・インサイト 第3回 
中国巨大ネット通販サイト「淘宝」をいかに攻略? 
「中国ネット通販の巨人『淘宝』売上トップ店舗大研究!」 
http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=ECNews&Cmd=DataList&Action=Detail&ECid=49

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