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韓国に学ぶ国家的取り組み
目指せ観光立国!ソウルで感じた熱意
2012年6月20日
  先週末、家族で韓国・ソウルへ旅行に行ってきました。私にとって今回は初めての韓国旅行だったのですが、いろんな意味で驚きと発見の連続でした。これまで言葉が通じないこともあり、ついつい行くのが億劫になっていたのですが、やはり百聞は一見にしかずだなと実感しました。

  今回特に驚いたのが、ソウルがビジネス都市ながら、観光を強く意識した街づくりがされていることです。大きな免税店が繁華街にあり、多くの日本人や中国人観光客でごったがえし、デパートでは韓国の食材を紹介しながら販売する店員が流暢な日本語で応対していました。街中ではいろんなジャンルやデザインの洋服、アクセサリーがところ狭しと並べられ、飲食店は24時間営業しているところもあります。

  特にファッションについては、シーズンごとに画一的なテーマやトレンドでどこのお店も同じようなカラーやデザインの洋服を並べている日本と違い、それぞれに個性溢れるアイテムが並べられ、まるで「渋谷109」が巨大化したような感じで、これなら中国の若い女性も魅了するだろうと思いました。

  ファッション以外にも、エステ、マッサージ、化粧品、さらには美容整形とまさに女性天国で、オープンテラスのお洒落なコーヒーショップも多く、若い女性を徹底的にマーケティングしたような豊富なラインナップでした。一方、男性向けはというと、街中に外国人のみに開放されたカジノがホテルに併設されており、こちらも家族連れの観光客を飽きさせないよう配慮されています。

  また韓国人の手厚いホスピタリティには本当にびっくりしました。これまでは韓国人というと強面のイメージだったのですが、飛行機のCA(キャビンアテンダント)からはじまり、ホテル、お店、レストランの接客や礼儀正しさなど、若干中国に慣れ親しんだせいもあるのか、どれもすごく新鮮でした。特にタクシーの運転手は皆、ハングルがわからない我々に一生懸命話しかけようとし、彼らの熱意がひしひしと伝わってきました。

  このように街中(国中)をあげて観光立国を目指そうとする意識がありありの韓国を目の当たりにし、いざ日本を振り返ると、ビザ発給制限やカジノ建設可否の論議、観光施設や旅館などの観光客受け入れ態勢など、外に目を向け、常に意識しながら行動している韓国を見習い学ぶべきだと感じました。

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