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旅行商品のオンライン取引市場
2012年は55%増、旅行商品のネット販売
2013年5月20日

 中国における旅行商品のオンライン取引市場が拡大中だ。iResearchのまとめによると、2012年の市場規模は前年同期比54.8%増の211億9000万元に上ったとみられる。旅行商品取引市場全体に占める割合は12.3%。市場規模は13年は345億元、14年は554億元、15年は890億元になる見込みだ。

 旅行商品は、海外旅行、国内中・長距離旅行、国内短距離旅行の3種類に分けられる。12年のオンライン取引市場では、海外旅行が全体の37.68%を占めて最も多く、国内中・長距離旅行が35.66%、国内短距離旅行が26.66%だった。海外旅行の割合が高いのは、ユーザー層のオンライン予約への抵抗感が少ないこと、1人当たり購入額が大きいことなどが理由として挙げられる。国内旅行はホテルや観光地入場チケットなどのセット販売を得意としている。

 各企業の市場シェアを見ると、海外旅行分野では携程旅行網(Ctrip)が33.7%と強く、2位の途牛旅游網は15.0%となっている。前者は個人フリー旅行タイプを得意としており、旅行者は多くの商品を自由に組み合わせてオリジナルプランを作ることができる。後者は各旅行会社が企画・作成した旅行商品の代理店販売方式が主で、豊富な商品揃えに強みを持つ。

 一方、国内短距離旅行分野で強いのは同程網で、シェア21.8%を占める。同社は全国約8000の観光スポットの入場チケットを取り扱うほか、目的地までの交通をセットにした商品を多く手がけている。携程旅行網は観光地やホテルをセットにしたフリー旅行者向けの商品が主だ。

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