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90後の消費スタイルと最新トレンドを探る(3)
「自分撮り」のニーズ増、画像加工アプリが人気
2014年8月28日

④「自分撮り」のニーズ増、画像加工アプリが人気

 中国の微博や微信を覗くと、自分自身を撮った写真や動画の投稿をこれでもかというくらい目にすることができる。惜しげもなく自分のベストショットをアップし、ネット上の反応を楽しみにしているのである。「記念」という意味では、日本で一世を風靡したプリクラなどに通じるものがあるが、それを公開して拡散するのは90後ならではの行為と言えよう。自身を表現したい「自分大好き人間」が多いのもこの世代の特徴である。

 ただ、見栄も忘れてはいない。ありのままの自分だけでなく、できるだけ「盛って」みたい――。写真写りを良くする天天P図や美顔相機などの画像加工アプリが人気なのもこのような気持ちがあってのことだろう。「自分撮り」専用のデジカメが人気なのも不思議ではない。

⑤ブランド志向は健在、落ち着いたスタイルに高評価

 中国人のブランド志向は日に日に強くなるが、90後もその例に漏れない。ただ、何も高級な著名ブランドならば何でも良いというわけではない。
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コンビニでは日系の人気が高い


 彼らは自分のスタイルに合ったブランドを追い求めている。デザインはもちろん、ライフスタイルやブランドの持つ価値観やストーリーを重視する傾向にある。世界的に有名で誰でも持っているブランドよりは、希少価値があるオリジナルブランドを好んで選ぶ。

 また、洋服やバッグにブランドロゴがこれ見よがしにデザインされている物には見向きもしない。あまりにも田舎くさいというのが90後の言い分だ。それよりも、シックで落ち着いた雰囲気を持つブランドや製品を好む。無印良品が若者からの支持を集めているのもこのような嗜好があるからだろう。(続)

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