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中国で盛り上がる株式投資ブーム(1)
街の話題は株一色
2015年5月15日

 2014年後半頃から中国人がハマっているモノがある。それは、スマートフォンの新製品や日本発の美味しいスイーツなどではない。もっと直接的で自分の生活に直結してくるものだ。それはズバリ、株式投資による資産運用だ。俗っぽく言えば「株式投機によるカネもうけ」とでもなるだろうか。

 中国株式市場を代表するインデックスの上海総合指数は、15年4月までのわずか半年間で2倍以上になった。14年は2000pt台だった指数は、4月末には4500ptまで上昇。07年に付けた過去最高値の6000pt台を目指し、市場では「夢よもう一度」という期待感が高まっている。

 実際、上海の街は株の話であふれている。地下鉄やバスの中、またレストランやカフェで耳にする話題は株一色。若い女性たちが「今日のA株は上がっている……」などと笑顔で話しながら歩くのを見かけるほどだ。飲食店やアパレル店の店員は仕事の合間を縫ってスマホを取り出し、株価チェックと銘柄の売買に余念がない。もちろん、証券会社の店頭も盛り上がっている。株価ボードの前に置かれたソファには地元のおじいちゃんおばあちゃんが居座り、さながら株投資のサロンのよう。株価チェックができる端末も置かれ、活気がみなぎっている。(続)

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