「ONLY」や「欧時力(ochirl)」など実店舗型ブランドも、「双十一」のアパレルブランド別取引額で上位にランクイン |
アパレル製品の販売チャネルの主役は、従来の百貨店やショッピングモールから、ネット通販にシフトしている。それを象徴するイベントが、中国ネット通販最大手のアリババグループが11月11日(独身の日)に行う「双十一」だ。
昨年の双十一では、ユニクロがアパレル分野の総合でトップ、レディースで1位、メンズでは5位だった。取引額が1億元に達した時間がセール開始からわずか2分53秒となり、全カテゴリーのブランドの中で最も速かった。キャンペーン対象商品は午前10時で完売した。
アパレル分野の上位10位に新たにランキングしたブランドは、レディースでは「波司登」(8位)、「太平鳥」(9位)、「伊芙麗」(10位)メンズは波司登(8位)、「リーバイス」(10位)。レディースで今回10位から外れたブランドは、いずれもネット通販専属ブランドだった。
3連覇を果たしたユニクロは大幅割引を実施するとともに、店頭で同日から1週間限定で一部商品を対象にネット通販と同じ割引率にしたり、ネット通販で購入した商品の受け取りを実店舗にするなど、O2O(オンライン・ツー・オフライン。ネットと実店舗を連携させた販売施策)を積極的に仕掛けた。これが奏功し、上海市の南京西路の旗艦店では同日朝から多くの来店客で賑わった。
ネット通販の拡大は、アパレルブランドにとって最重要課題となりつつある。実店舗型のブランドは、今後ますますO2Oの動きを活発化すると思われる。(「表6:2016年アリババ「双十一」のアパレルブランド取引額順位」を参照)
買手店(セレクトショップ)」の始祖、香港系の「I.T」 |
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