中国消費洞察オンライン〜中国ビジネスをマーケティング視点から再構築!


2018年中国消費のトレンドを探る(1)
多様化する消費者像とニーズ、マーケティング視点がますます重要に
2018年4月27日

 

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自身の消費能力を楽観視する中国消費者、購買力も依然根強い
2017年、中国の消費市場は「新零售(小売)」、「消費昇級(アップグレード)」という二大トレンドの下、多くの新たな商業モデルやサービスを生み出した。消費者は経済や自身の消費能力を極めて楽観視し、その購買力は驚くべきものだった。

  国家統計局の統計によると、17年第3四半期までの中国GDPは、前年比6.9%成長、通年では80兆元を突破すると見込まれている。消費のアップグレード(高度化)戦略に導かれ、17年1~10月期の社会消費品小売総額は29.7兆元を突破、二桁の成長を保った。

  実物商品のネット小売額の伸びも27%前後を維持。バーチャル商品やサービスなど非実物商品のネット小売総額の伸びに至っては50%を超えた。
17年第3四半期までにおける消費が経済成長全体に与えた貢献率は、64.5%に達している。世界大手コンサルティング企業のマッキンゼーと市場調査のニールセンが公表したデータは、いずれも中国消費者信頼度指数が、ここ10年で最高レベルとなっていることを示している。

  マッキンゼーが発表した17年の中国消費者調査報告によると、80%もの中国人が「今後5年間の家庭収入は大幅に増加する」と考えている。
(図1:中国消費者信頼度指数 )
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  新たな商業コンセプトや旺盛な消費力に支えられ、2018年の中国消費市場にはどんなトレンドが現れるだろうか?消費者にはどのような変化が起こるのか?さらに、新たなチャンスはどこに生まれるのか?

  以下では、コンサルティング各社による市場への見通しにプラスして、我々の視点を総合し、18年の中国消費トレンドを読み解いていくことにしよう。

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