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中国2大“フリマアプリ”「閑魚」「転転」徹底分析(5)
中古不用品取引ナンバー2の「転転」
2018年7月3日

中古不用品取引ナンバー2の「転転」

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転転は微信アカウントのシステムと接続、微信ユーザーが直接利用できるようにした
  2015年10月に運営をスタートした「転転」。その前身は、中国で圧倒的なシェアを誇るクラシファイド広告サイト「58同城」内の中古品チャンネルだった。

  17年4月には、スマホSNSのQQと微信を擁する騰訊(テンセント)から2億米ドルの出資を受け、微信アカウントのシステムと接続、微信ユーザーが直接利用できるようにした。

  58同城と微信の強力なリソースとバックアップを背景に、58同城での単なる中古品取引チャンネルから一大プラットフォームに変身。17年、転転の年間取引総額は258.49億元に達し、ユーザー数も1億人を突破した。

  転転は、圧倒的なユーザー数と影響力を誇る微信をバックに擁しながら、閑魚とは異なり、社交(SNS)的要素よりも、中古品取引自体とその関連サービスにより重きを置いているのが特徴だ。

  転転のポジショニングは「プロフェッショナルな中古品取引プラットフォーム」。より専門性の高いサービスの提供を追求、商品の出品元や品質、プロセス、物流など取引そのものにこだわりを見せている。

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転転は3Cデジタル製品ジャンルで、自らが販売するB2Cモデルの「転転優品」コーナーを設置
  商品の品質を確保するために、3Cデジタル製品や家電製品など、高価格でニセモノの多い商品を対象に、中立的な検査部門を設置。大型家電はハイアール、スマホ及び3C領域はフォックスコン(富士康)と提携し、経験豊富なエンジニアによる品質検査報告書を作成。信頼度を高め、ユーザーの不信感払拭に努めている。物品の品質保証がシステム化されていない閑魚と比べ、大きなアピールポイントとなっている。

  また、中古電子製品については「転転優品」コーナーを設置。これは転転自らが商品を販売するB2Cモデルで、ここで取引される商品は品質がより保証されている 。

  こうした厳格な品質管理が功を奏し、転転は中古スマホ販売で業界トップに躍り出た。17年第2四半期の取引数量は210万個に達している。

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