2018年8月3日

抖音の広告形態と価格は？

 

自動車情報サイト「汽車之家」のポップアップ広告

広告価格の設定は2種類。1つはプリペイド式で、もう１つはパッケージ的な広告だ。

  前者のプリペイド式は、検索エンジンでのリスティング広告のように、一旦全体の広告予算を決めたうえで、そこから視聴されるごとに差し引かれる仕組み。主に中小零細企業を対象に、価格は6200元からとなっている。

  後者のパッケージ広告は、企業ごとに予算に応じてカスタマイズするもの。契約の際に、まずは基本料金の7.2万元にプラスして、１CPM当たり240元で1000CPMからとなっている。（※CPM（Cost Per Mille）とは、ネット広告を1000回表示させる広告コスト）よって、このパッケージ広告の場合、合計で最低30万元以上は必要ということになる。

  企業広告動画のほかにも、抖音ではさらにいくつかの広告パターンを導入。たとえば、ポップアップ広告のほか、「＃（テーマ）挑戦」や「達人」と絡めた企画イベントなどだ。

  ポップアップ広告は、アプリを開いたときに飛び出てくる形式の広告。静態3秒、動態4秒、動画5秒などの規格があり、1日の費用は20万元以上となっている。 

  「＃（テーマ）挑戦」を活用したカスタマイズ型の広告形式が興味深い。抖音が広告主の企業やブランドカラー、宣伝したい製品の特徴に合致した「挑戦」のテーマを決め、ユーザーに参加させる形式の広告（イベント）だ。

国産スマホメーカーOPPO（オッポ）が企画した挑戦テーマ企画広告「＃假如你有2000万」

  例えば、国産スマホメーカーOPPO（オッポ）が「R11s」モデルの企画広告で、「＃假如你有2000万」という挑戦テーマを設定。（※「2000万」はOPPO R11sに搭載されたカメラ機能の画素数を意味しており、その カメラが前後ともに2000万画素というのが同製品の最大のセールスポイントとなっている）

  参加方法は、指定された音楽を使って、このテーマに則した動画を作成して応募（動画の中に必ずOPPO R11s専用のステッカーを使用する必要あり）。１位から3位のユーザーにはOPPO R11sが賞品として贈呈された。

  この挑戦に参加したユーザーの数は5946人にのぼり、その総再生回数も驚くべき回数を記録。100万回を突破した人気動画も数多く誕生した。

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