中国消費洞察オンライン〜中国ビジネスをマーケティング視点から再構築!


コロナ後の中国消費者の意識&行動を調査・予測(5)
巣ごもり自炊が大人気 ホームトレーニングも普及
2020年9月15日
コロナが変えた中国消費者の行動と今後の動向

  長期にわたる自宅待機により、新たな消費習慣も生まれた。これらの変化は、アフターコロナ期にも継続するだろうか?

  ネット大手の網易(ネットイース)傘下の調査研究プラットフォーム・網易定位と市場調査会社の央視市場研究(CTR)が共同で発表したレポート「2020新型コロナウイルス危機が消費者行動に与える影響とトレンド報告」は一読に値する。以下、細かく見ていこう。

巣ごもり自炊が大人気
資産運用にも関心高まる

  日常行為の時間配分について見ると、在宅時間の増加に伴い、自炊をする人が急増。また回答者の49.3%が、今後もこの習慣を継続すると答えている。30〜34歳の年齢層で、自炊関連の消費の増加が最も著しく、中・青年層で「キッチン経済」の潜在性が高いことがわかった。

  資産運用に費やす時間も大きく伸びた。うち、52.1%の人は今後もこの方面に時間を多く費やすと回答。この傾向は特に地方都市で顕著に見られた。
(図8:ウイルス危機により費やす時間の増えた日常行為)
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ホームトレーニングが普及
二極化するコスメ消費

  自宅待機期間中に、スポーツ・トレーニング全般に費やす時間と費用は減少したが、一方で自宅用のトレーニング器材の売上は増加した。ホームトレーニング関連の支出はコロナ危機後も継続している。

  具体的にはトレーニング器材、健康管理関連アプリ、トレーニング関連ゲーム、オンラインのトレーニングレッスンなどが高い伸びを示している。

  同僚や友人と会うことが減った結果、コスメ関連の支出は全体的に大きく減少(-55.4%)した。コスメ支出を全くしなくなったと回答した人もいた。

  コロナが収束した後のコスメ消費には、二極化の傾向が見られた。回答者の33.8%がコスメ支出を増やすとした一方で、今後も減らすとした人も41.4%に上った。(図9:コロナウイルス危機による商品消費傾向の変化)(図10:ウイルス危機後に支出を増やす品目)
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