中国の市場・業界・企業・商習慣を徹底調査&研究 ~ キャスト中国ビジネス「中国マーケティングEC会員コース」

 お試しIDバナー ニュースレター冊子『チャイナ・マーケット・インサイト』  メルマガ登録バナー
 ▼配信登録はこちらから
    配信規約に同意する 

  認証番号
 

 ▼配信解除はこちらから

全てを見る
お問い合わせ/ご相談は
キャストコンサルティング
(東京) 03-5405-7860
(上海) +86-21-6321-3000
 service@cast-marketing.com
 お問い合わせフォームはこちら
 市場調査バナー
 大亀浩介コンサルタントインタビュー


【第295回】 GDPだけでは測れない消費水準
寧夏・銀川の新商圏、レベルは想像以上
2017年11月8日
16年にオープンした寧夏・銀川で一番の話題のモール「建発大閲城」
16年にオープンした寧夏・銀川で一番の話題のモール「建発大閲城」
 寧夏回族自治区の首府・銀川の消費現場。前号で紹介した地場系「新華」が牛耳る旧商圏は、一昔前の低い天井で雑多感のある「百貨店」のイメージが色濃く残ります。一方、新商圏には、中国の各都市で見られるような、新興住宅区に現代的な「モール」タイプの商業施設がいくつか誕生しています。
 場所は旧商圏の「鼓楼」から北西へ約5km。銀川市政府がある「北京路」を中心に新商圏が広がっています。いわゆる副都心構想で新たに誕生したビジネス兼居住区。広々とした直線の道路の両側に高層ビルやマンションが並んでいます。
 代表格は11年オープンのモール「万達(ワンダ)広場」。国慶節期間は、夜の8時ながら駐車場の入口前には長蛇の車の列ができるほどの人気ぶり。どこの万達広場にも必ず設置されている歩行街の「金街」でも多くの客が見られ、これほど賑やかな金街を目にしたのは初めてかもしれません。ZARAや傘下のMassimo Dutti、OYSHOなど入居テナントも目を見張るほどの顔ぶれです。
 万達広場から北に約4kmの場所に16年にオープンしたのが、最近一番の話題のモール「建発大閲城」。地場系不動産デベロッパーの建発集団が開発、マンションやホテル、オフィス、劇場が一体となったコンプレックスで、総建築面積は81万平米にも及びます。
 玄関前広場の噴水とともに、豪華な照明が迎えてくれる設計で、上海や北京などの高級モールに全く引けを取らない豪華さと壮大感。都市型アウトレットの「王府井奥莱」が半分を占め、ナイキやUGGなど国内外160ブランドが出店。5階のレストランフロアにはアイススケートリンクが併設され、トイレも身体障害者、子供連れ、乳児オムツ替え用でそれぞれ分かれ、喫煙用のスペースも設置するなど“今どき”の設計です。
 昨今、中国で流行りの「文創」コーナーもあり、地元のクリエイターやアーティストによるショップも見られます。スポーツをテーマにしたエリアでは、アウトドアグッズ店やスポーツジムのほか、アーチェリーやVR体験店もあり、「コト」消費にも対応。まだ客がそれほど多いとは言えない状況でしたが、銀川にこのような施設がすでに存在することに驚きを隠せませんでした。
 今回の銀川視察では、改めて人口やGDPのみでは消費レベルを見下してはいけないと考えさせられました。人口200万強でGDPも主要都市別で「中の上」レベル。しかし、1人当たりGDPは意外と高く、平均可処分所得3万元強は、5万元超の上海や杭州とは比べ物になりませんが、3.5万元の成都とほぼ同等。一帯一路政策を起爆剤として、中国の西北地区にも銀川規模の都市が今後多く誕生するのではと想像しながら、ほぼ手付かずの日本企業を思うと背中に身震いを感じました。 
このページをA4版で印刷する
 前のページに戻る