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 大亀浩介コンサルタントインタビュー


【第302回】 「消費昇級」のチャンスを見逃すな
中国の「今」を意識した戦略立案を
2017年12月27日
中国の「消費昇級」の象徴となった“網紅”中国茶ドリンク店「喜茶(HEYTEA)」
中国の「消費昇級」の象徴となった“網紅”中国茶ドリンク店「喜茶(HEYTEA)」
 2017年ももう残りわずか。皆さんにとって今年はどんな一年だったでしょうか。

 日中関係に関しては、年末に向けてようやく本格的な改善ムードが見られるようになりました。振り返れば、12年秋の反日騒動以来、5年の歳月。このメルマガでも、毎年の最終号では、両国関係の改善を強く願いながら締めていましたが、ようやく“長い暗闇からの幕開け”が現実的に期待できそうです。

 中国の消費現場に目を移すと、ちょうどこの5年が大きな転換期だったような気がします。10年の上海万博を終え、インフラ投資や都市建設による経済成長が落ち着きを見せ始め、成長のエンジンが消費に移り始めた時期。中国人消費者の所得水準向上とともに、少々割高でもより良いモノ、安心できるモノを求めるようになりました。

 この現象はメディアや業界内では「消費昇級(アップグレード)」と呼ばれ、今年は特にこのトレンドが伸長したように思います。単に上海や北京、広東省など早くから経済発展した沿岸部だけでなく、成都や西安など内陸部でも、このトレンドはそれぞれの現地視察時につぶさに観察できました。まさに14億に近い中国総人口がちょっと高くても良いモノを求めているのです。

 この「ちょっと高くても良いモノ」。これはまさに日本の商品やブランドのポジショニングと合致するのではないでしょうか。国産または台湾・韓国系よりは上だが、欧米系ほど高くない。リーズナブルな価格で良質な品質と満足感が得られるというのが、中国人消費者が日本製品に抱くイメージでしょう。同じメーカー製の紙おむつでも、国産よりは日本からの直輸入版を求めたり、近年日本車の売れ行きがよくなっていたりするのも、こうした背景があることは認識しておく必要があります。

 そういう意味において、まさにこの「消費昇級」の立ち上がり時期を「チャイナリスク」でみすみす見逃しているのが日本企業です。爆買いや越境ECでこのトレンドの一端を体感した企業もあるでしょうが、それは本当にたかが「氷山の一角」。本土にはそれを遥かに超える旺盛なニーズがうごめいており、無限大の可能性を秘めています。

 この「失われた5年」のダメージは皆さんの想像以上に深刻です。地場系企業のキャッチアップスピードは目を見張るほどです。折角日本商品やブランドが強く求められているこの気運、ぜひとも積極的に掴みに来てほしいと願いながら、17年の締めくくりにしたいと思います。

 今年一年も当メルマガをご愛読いただき、誠にありがとうございました。来年も引き続き何卒よろしくお願い申し上げます。では、よいお年を! 
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