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 大亀浩介コンサルタントインタビュー


【第482回】 宵越しの銭は持たない「月光族」はもう古い??
中国の若い男性は堅実で資産運用に熱心??
2021年8月11日
 中国の若者研究で長らく指摘されてきた「月光族」。“月光仮面の格好をするファンたち”という昭和的な意味ではなく、毎月の給料(月)が、すっからかん(光)になるまで消費する若者たち(族)のことを指します。

 この言葉がよく話題にされたのは、2000年代。ちょうど1980年代生まれの「80後」世代が消費の主力層として注目されはじめた時期でした。1979年に始まった一人っ子政策と時を同じくして始まった改革開放政策。人々が豊かになる時代背景とともに、6人、つまり両親と両祖父母の“財布”を独り占めにした一人っ子のことを、「小皇帝」や「小公主」と揶揄していました。

 こうした「80後」世代が大学生や社会人として社会に出てきた際に、一切貯金などしない、もらった給料は毎月使い果たすということで月光族と呼ばれ、多くの企業にとってターゲット客層の1つとなりました。当時は携帯電話が広がり始めていた時期で、多くの若者が我先にと高額な最新機種を求めて購入していました。

 あれから20年。高度経済成長も一段落し、消費もモノからコト(体験)、さらには精神へとシフトしていく風潮の中、この月光族はどうなったのでしょうか。会報誌6月号で特集した「他経済」(メンズエコノミー)で、1995~99年生まれの「95後」世代の男性に関するデータが興味深いので、ご紹介します。

 すでに社会人となり、新たな消費勢力として成長しつつある「95後」世代。とはいえ、現在22〜26歳前後で、まだ学生か、社会人デビューしたばかりの人が多い中、月収も3,000元以下が約4割を占めています。

 そうした中、「95後」世代の男性消費者の月光族の割合は、全体の約2割程度のみ。ちなみに毎月の出費を月収の6割以下におさえている人たちは7割強で、意外と堅実派が多いようです。

 一方で、投資や資産運用にも熱心な彼ら。資産運用系アプリ「95分app」は、男性ユーザーの割合が61.2%と女性を上回っています。また彼らの8割が、月収の4割以下を資産運用に投入。そのうち、運用先としては、投資ファンドが7割以上でトップ、株、債券と続き、レア物のシューズやトレンドグッズなどの取引も盛んなようです。

 資産は自分で管理すべきという考えが主流なようで、外部の資産運用サービスの利用は32.3%のみ。また利用している人のうち、88.2%が資産運用に関する講座に参加するなど、有料のカリキュラムやグループチャットなどへの出費はいとわないようです。
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