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 大亀浩介コンサルタントインタビュー


【第65回】 モスバーガーは台湾企業?
アモイで見る中台の結びつき
2013年4月3日

 Xiamen
厦門一の繁華街~中山歩行街

   先月、都市別レポートの視察に福建省の厦門(アモイ)に行ってきました。厦門は1979年に経済発展のために法的、行政的に特別な地位を与えられた経済特区として指定された都市で、中国では厦門のほかに深セン、珠海、汕頭、海南省の計5都市のみで、1978年から始まる中国の改革開放政策と歩を同じくして、外国企業からの投資を積極誘致し、工業・商業・金融業などが急発展しました。

 実際に厦門の中心である厦門島に到着すると街全体がすでに出来上がった感があるほど高度に発展している印象を受け、街の雰囲気は台湾とマカオを足して2で割ったようなイメージでした。厦門は工業や商業だけでなく、観光業も盛んで、厦門島に隣接するコロンス島(鼓浪嶼)には戦前の植民地時代に欧米列強の領事館や洋館が昔のまま残され、多くの中国人観光客が訪れていました。

 今回の視察で特に感じたのは、とにかく厦門は台湾との結びつきが非常に強いということです。台湾が実効支配している金門島が目と鼻の先にあり、台湾と大陸との直行便が飛び始める以前から「小三通(※)」ということで、船を介しての人やモノの交流が盛んだったとは聞いていましたが、想像を超えて街中では台湾のモノで溢れていました。
(※台湾と大陸間の三通(通商、通航、通郵)の厦門・金門島経由は、「小三通」と呼ばれている。)

 例えば、厦門一の繁華街である中山歩行街では、パイナップルケーキ、どら焼き、卵ロールなど台湾特産品を取り扱うお店が軒を並べ、台湾では有名な金門島の包丁の専門店もありました。特にウォルマートなどのスーパーでびっくりしたのが、厦門特産のコーナーが大きくスペースを占め、そこに明らかに台湾の技術やノウハウを生かしたであろうお菓子類が地元特産品として大々的に販売されているところで、中国でもこれほどまで地元特産品をアピールする都市も珍しいと思いました。

 こうした商品だけでなく、台湾の「貴族世家」というステーキチェーン店やお粥専門店の「無名子」など上海ではあまり目にしない台湾系飲食チェーン店も多く厦門には進出していました。そんななか、日本企業のなかでモスバーガーが街中で多く目につきました。台湾で160店舗以上展開し大成功を収めているモスバーガーが中国進出に際してまず選んだ都市が台湾との結びつきが強い厦門です。実際に厦門の街中でも中山歩行街だけでなく、厦門駅周辺や万達広場など、厦門住民が集まる繁華街や商圏の中心に店舗を構えており、とにかく厦門では人目を引く活躍ぶりです。

 上海でも先日、旧森ビルの恒生銀行ビルの2階にモスバーガー「まもなくオープン」という垂れ幕が出ていましたが、そこでも「来自台湾」(台湾からやって来た)という文字がでかでかと書かれていました。日本人としては日本発祥のバーガーチェーンとして胸を張ってほしいと思うのですが、昨今の日中関係なのか、もしくは戦略的にそうしているのかわかりませんが、台湾をうまく活用して中国を攻める一つのモデルケースとして、モスバーガーの今後の躍進に期待してウォッチしたいと思います。
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