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 大亀浩介コンサルタントインタビュー


【第85回】 四川料理の本場に小籠包レストランがオープン
固定観念を払拭せよ! 鼎泰豊の西部進出
2013年8月28日
先月、四川省の省都・成都で今年4月に来福士広場(ラッフルズ・シティ)内にオープンした台湾系小籠包レストランの「鼎泰豊」に行きました。来福士といえば、上海では人民広場前にあり、地下鉄1号線と2号線が交差する駅と直結。南京路歩行街にも隣接し、アクセス、知名度ともに抜群です。しかし、成都では新参者で休日ながら建物内はそれほど多くの客がいませんでした。

 ただ、鼎泰豊の人気は想像以上。お昼時を若干過ぎた時間帯ながら、店舗前の広場では20名ほどが席を待っている状態でした。

 鼎泰豊はこれまで上海、北京、天津、杭州、寧波、青島など沿岸部がメインで、成都は内陸進出1号店になります。ニューヨークタイムズ紙で世界10大レストランに選ばれ、日本人の間でも圧倒的な知名度を誇る鼎泰豊は台湾・台北が発祥。その超人気店の華中地区の展開を任されたのは香港人でした。オーストラリア留学経験を持つ彼は貿易業を営んでいましたが、友人でもある鼎泰豊の社長から声を掛けられ一念発起。飲食業の経験も皆無ながら地道に試行錯誤を重ね事業を拡大し、未開拓の西部内陸部に初進出となりました。

 麻辣(痺れる辛さ)の味に慣れた四川っ子にとって、さっぱり薄味の小籠包がそれほど受け入れられるとは思っていませんでした。実際に取材で家庭訪問した若年層の消費者も普段は濃い味付けのものが多く、日本食はあまり好まずほとんど食べないと言っていました。

 しかし、現地のイトーヨーカ堂では刺身や寿司のコーナーでは多くの買物客の姿が見られ、テナント出店している(日本風)イタリア料理のカプリチョーザも客足が好調とのことです。また、伊勢丹にはとんかつの和光が出店し、平日のランチ時は行列ができるほどの人気ぶりだそうです。

 もちろん成都市民の大多数は辛いもの中心の食生活だと思いますが、経済が発展し生活が豊かになるにつれて食文化も多様化しているようです。食習慣の違いから、さっぱり味の日本食は成都では難しいと固定観念をつい持ってしまいがちです。しかし、元々新しもの好きの気質を持つ成都人。やり方や伝え方によっては関心を持って消費してもらえる可能性を秘めているかもしれません。鼎泰豊の西部開拓挑戦の第一歩を見て、しみじみと感じました。

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